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David Bowie / Station to Station ファンクと電子音楽の間

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 1976年 David Bowieの10枚目のアルバム。  アルバムごとに音楽性が大きく変わるDavid Bowieですが、前作Young Americansのファンクなノリと次作Lowの電子音との間にあるアルバムで結果的に上手くミックスされた良いアルバムな気がします。  キラーは1曲目のタイトル曲。1曲目から10分を超える大作。怪しいピアノからファンクでポップな感じに変わるクセの強い曲。

Mötley Crüe / Theatre Of Pain 意外な一面

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意外な一面  これまではジューダスプリースト的な黒レザーに鋲のついたイメージで下がこのアルバムくらいからグラムロック的な出で立ちに変わってきます。  Smokin in The Boys Roomのようなバットボーイズロックな感じで方向性が決まった感じでしょうか。硬質な感じというよりはポイズンとかシンデレラと同じ方向でいわゆるLA Metalのイメージを作った感じがあります。  意外な一面の最たるのはHome Sweet Home。このアルバムのキラーチューンですが、ドラマーがピアノを弾きしっとりと歌うバラード。どちらかというかギターヒーローがもてはやされた時期でミックマーズは地味だった。

Mötley Crüe / Shout At The Devil 名曲揃い

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必聴  ライブで定番の名曲が揃ったアルバム。  LA Metalの馬鹿げたパーティーな雰囲気と悪魔的なメタルが融合した名盤でキラーチューンが盛りだくさん。  ニッキーの語りで始まる1曲目のIn The BeginningからShout at The Devilにつながる流れは今聴いても最高にカッコ良い。Shout at the Devilのイントロのリズムに乗せてShout、Shout, 、と叫ぶあたりで既にテンションマックス。  そのほかにもRed HotとかBastardとかLooks That Killとか・・・名曲揃い。

Mötley Crüe / Too Fast For Love パーティーロック

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パーティーロック  初期のモトリークルーは怪しくて毒気のある感じがして大好きな雰囲気。  音は本当にチープでぺらぺらの音なのですがカッコ良いのです。  小難しいこともなく分かりやすくてキャッチーな感じ。1曲目のLive Wireからアップテンポで低IQな感じがにじみ出ています。これがカッコ良い。イントロも16分のギターリフからユニゾンでブレイク。そしてたどたどしい感じの演奏。この辺りはバカっぽいのですがロックアンセムになりそうな感じ。    この感じを印象づけるのはヴィンスニールの歌でしょうか。声が独特で独自の色気がある感じが良い。

Megadeth / DYSTOPIA ヘヴィーな1枚

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ヘヴィーでダーク  テクニカルでヘヴィーでダークな仕上がり  前作と比べてもポップな感じもなく、緊張感のあるメタリックな音。  最初に聴いた印象としてはとにかくリフが耳に残る。初期のリフメーカー的な雰囲気が戻り鋼鉄的でオリエンタルな雰囲気が混ざった怪しい感じが満載。  歌メロもキャッチーでこれも耳に残り、リフメーカーとしての一面とシンガーとしての1面の両面のバランスが良い1枚かと。  キラーチューンとしては2曲目のDystopiaでしょうか。  サビ部分の「Dystopia〜」と歌う部分が耳に残る残る。  前半はどちらかというとゆったりした雰囲気もありますが、後半からは鋼鉄的というか機械的というかスリリングな展開。  ツインリードのハモリがカッコ良い。  ANGRAのギタリスト キコルーレイロが加入してサウンドに特徴ががています。7曲目のPoisonaus ShadowsはANGRA風なドラマチックな雰囲気。

Megadeth / SUPER COLLIDER 爽快感

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爽快感  14枚目の爽快アルバム。  前作以上にインテクテュアルスラッシュメタルとは遠くなっています。メロディックでロック的な感じ。ギタープレーはザクザクしていますし当然リフやソロにはメガデスらしい感じもあります。  ただなんとなくスリリングな感じが薄いというか・・・。  もともとメガデスらしさって、初期のインテクテュアルスラッシュメタルと言われた時のデイブムステインのリフメーカーとしても一面と中期以降のシンガーとしての一面の両方のバランスがあるのだと思いますが、今回はシンガーとしての1面が強く出ている感じ。

Megadeth / Th1rt3en 安定したアルバム

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安定  13枚目のアルバム。  復活以降、安定して良いアルバムを出している雰囲気。最初期のような孤高でとんがった感じは少なくなりインテレクテュアルスラッシュというよりは普通のメタルになった感じですが第二期黄金期的な感じ。  1曲目のSUDDEN DEATHが今回のキラーチューンでしょうか。細めの音で詰め込みまくるテンション高い感じのギターは最初期の頃を思い出すプレー。

Megadeth / Endgame 攻撃的な1枚

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アルバム通して  各曲ではなくアルバムとして聞いて安心できる1枚。  全体的には攻撃的にまとめられた感じですが聞かせるところは聞かせる感じで最後まで飽きずに聴くことができるアルバム。  メロディアスとヘヴィーがうまく融合していてとても自然に聴ける。インテレクテュアルというにはストレートすぎる感じもしますが、リズムがシンプルな分リフも音が前に出ていてファーストアルバムのような雰囲気も感じます。  キラーチューンはHead Crusherでしょうか。アナイアレイターっぽい雰囲気もありますが良いリフ。

Medageth / UNITED ABOMINATIONS 良い雰囲気

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盛り返し  一時期の停滞期などもありましたが見事復活した雰囲気。  洗練されていて練られている感じが良い感じ。ツインリードも安定して現代版メガデスの1つの完成形でしょうか。  前半にキャッチーで勢いのある曲を揃えることで聴き始めてテンション上がります。  1曲目は3連符が印象的で、2曲目はHager18な雰囲気がちょっと感じるキラーチューン。3曲目の刺々しいリフ。  例えるならCountdown to Extinction的な雰囲気のアルバム。

Megadeth / THE SYSTEM HAS FAILED 復活作

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復活作  前作でデイブムステインが病気療養。そのためバンドは一旦解散。  それから3年。10枚目のアルバムとして復活。元々はデイブムステインのソロアルバムだったらしいのですがメガデスの名前で出したとか。そのためにメンバーは固定のバンドメンバーではなくこのためだけのメンバーだとか。  ジャケットは初期のあの雰囲気。メガデスといえばこの感じ。そして音も初期の攻撃的で退廃的な感じを感じる音。  Kick The Chairなんて初期のメガデスの延長上にある名曲かと。アグレッシブなギターリフに円熟した感じのヴォーカル。

Megadeth / THE WORLD NEEDS A HERO 戻ってきた

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再び硬派な  メガデスの9枚目のアルバム。  前作Riskは違った方向へのチャレンジ作だった感じでしたが、このアルバムでは再び硬派な音に戻りました。  前作が非常にポップだったのでそれと比べると歌メロなどが弱い感じもあり、硬派だけど多少地味な印象もあるかもです。  構成としては前半をミドルテンポの曲でじっくり聴かせる感じで後半にメガデスらしいスピードチューンを置いています。後半にテンションが上がるタイプです。  後半のDREAD AND THE FUGITIVE MINDはメガデスらしい曲。リフが決まってカッコ良く展開してゆく感じ。  RETURN TO HUNGERもあの名曲をイメージでしょうか。名曲に劣らずにカッコ良い。

Megadeth / Risk 明らかに違う

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明らかに異質な  このアルバムはどの時期のメガデスのアルバムとも繋がらない異質なアルバムのような印象があります。    全体の印象としてはダンサブルな感じでしょうか。これまでのメガデスにはないリズムパターンでダンサブルでポップな感じになっています。  ただメガデスらしい歌メロは充実しているように思えこのギャップがなかなか楽しい。

Megadeth / CRYPTIC WRITINGS 大衆化した1枚

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良い意味で大衆化  メガデスといえば初期はアングラ、攻撃的、退廃的な感じで決して一般的な感じではない雰囲気(売れている、売れていないではなく)がありましたが、前作、このアルバムくらいから一般化、大衆化したように思います。退廃的な感じや知的なインテクテュアルスラッシュメタルな感じから、普通のメタルに変わっていったというか。。。  普通のメタル風になったといってもメガデスと言える新しいポイントが出てきているのが素晴らしい。  1曲目のTrustのイントロ。ドラム、静かに入るベース、そこにギターが入ってくる組み立てが素晴らしくメガデスな感じ。スピード感のある狂気な雰囲気とは違うメガデスらしさを聞けるのは良いアルバム。

Megadeth / YOUTHANASIA 落ち着いた1枚

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安定期  初期の狂気な雰囲気、Rest in Peace、Countdown to Extinctionの知的な感じ、この流れを経て安定した雰囲気。  初期の雰囲気を求める人にはちょっと物足りない感じもあるかもです。  ミドルテンポが中心で、音も鋼鉄感や冷たい感じがなく温かい雰囲気すら感じます。  2曲目のTrain of ConsequencesはPanteraのようなリフにLAメタル的な歌メロが載った曲。これまでのメガデス的な感じとはちょっと違うかもですがリフがカッコ良い今風メガデスの名曲。  4曲目のA Tout Le Mondeもスローテンポで昔風メガデスではない曲。ゆったりした横乗りの雰囲気がこれまでにはない一味違った感じに。後半のツインリードも楽曲を締める感じでカッコ良い。

Megadeth / So Far, So Good... So What! パンク風な名盤

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パンク風な名盤  メガデスの3枚目。    全体的に狂気な感じがします。デイブムステインのギターが弾きまくっているというか組み立てを考えているというよりは指が勝手に動いている的な。  バッキング、リズムもどんどん速くなってゆくような雰囲気で曲全体、アルバム全体がカオスな雰囲気になっている感じ。破壊的というか退廃的というか。  これまでの2枚を延長させて壊れる寸前な感じ。不安定な感じ。  象徴的なのが2曲目のSet The World Afire。鋭いギター、ドラムの連打に続く狂気的なギターリフ。リフがいくつも展開してゆく感じがインテクテュアルスラッシュ。

Megadeth / PEACE SELLS ...BUT WHO'S BUYING?  疾走スラッシュ

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疾走系  このアルバム全体が疾走系。  複雑に絡み合うギターリフ。疾走系ですが単調ではなくちょっと捻ってあるのがメガデス風。  1曲目のWAKE UP DEADから凄まじく練られた感じのリフ。これを聞いていてメガデスの特徴だと感じたのがイントロが長い・・・。ただそれを長いと感じさせないリフ展開が素晴らしい。  5曲目のGOOD MOURNING / BLACK FRIDAYはメガデス風の様式美。冷たい感じのアルペジオからテンポが上がって最後は疾走系。この冷たい金属的なアルペジオもメガデス風な感じ。  RIOT的なツインギターも良いのですが、メガデス風のツインギターってのも聞き応えがあって良い感じ。

Megadeth / KILLING IS MY BUSINESS .. スラッシュの名盤

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スラッシュの名盤  85年のメガデスのファースト。  メガデスを聴く上でこれは外せないアルバム。  練られたギターリフと複雑な曲展開でインテレクチュアルスラッシュメタルの原型といって良いかと。メガデスの売りってザクザクしたギターリフと独特なリズムパターンだと思うのです。ファーストからその原型があるのは素晴らしい。  1曲目のLast Rites / Loved to Dethのイントロからメガデス的な曲展開。  メガデスの生い立ち上どうしてもメタリカと比べられますが、メタリカから離れて良かったと思います。

RIOT / UNLEASH THE FIRE 復活

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復活  前作リリースでバンドの中心メンバーのマークリアリが亡くなりバンド自体もそのまま解散になると思っていましたが、なんと奇跡の復活。  しかも前作を上回る評判。  確信的なのでしょうか。ThunderSteelにあった歌メロを活用したりWarriorなどのキーワードを多数入れる、ジャケットにもアザラシを・・・。これまでのRIOTの集大成的な雰囲気を出してます。  新ヴォーカルのハイトーンや新ギタリストとのツインリードと確信的な過去の印象づけを裏切らない出来。

RIOT / IMMORTAL SOUL 名盤のメンバー

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発売当時  話題になりました。  名盤ThunderSteelの時のメンバーが再集結と。  往年のパワーメタル感と年季の入った円熟具合はうまく融合していて良いアルバム。  リズム隊の前に出る感じのパワフルな音もぐいぐい来ますし、ヴォーカルのトニームーアも良い感じ。  特にヴォーカルは自然な感じになって表現力が増した気がします。  アルバムのどこを切ってもRIOTファンが求める鋼鉄な音が聞こえてくる名盤、そしてマークリアリの遺作。

RIOT / ARMY OF ONE 円熟の感じ

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脱B級  RIOTというとちょっとマニア向けというかB級な感じがあったような気がします。  哀愁、疾走感、分かりやすさが売りなのですが、万人受けではないというか、ロック好きマニア向けのバンドというか。  しかしこのアルバムでは脱B級になったように思います。  全体的にスピードチューンが少なくポップな印象がありますが、過去のRIOTの遺伝子は引き継がれていますし、何よりヴォーカルが良くなった感じがあります。  骨太の楽器隊の上で、存在感あるヴォーカルが締めている感じが出ています。  どちらかというとヴォーカルの存在感が多少弱かった気もします。ThunderSteelもハイトーンばかりが評判で一本調子の歌にシンガーとしての存在感はそれほど高くなかったような。  これがこのアルバムのマイクディメオは俄然バンドの顔になった感じ。

RIOT / THROUGH THE STORM ブルージーな

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ブルージーな  RIOTの12枚目、2002年のオリジナルアルバム。  パワーメタル感がなくなり、ハードロック感、もしくはブルージーな感じが出ているアルバム。   RIOTに何を求めるかで変わるのでしょうが、ThunderSteelを求めている人にはパワーのあるリズム隊が足りないでしょうし、The Brethren of The Log Houseのようなコンセプトアルバムを求める人にはまとまりがないかもです。  RIOTに哀愁を求める人にはうってつけかも。1曲目のTurn The Tableでは前半抑えてサビで一気に出てくるマイクディメオのヴォーカルが良い具合にはまっていると思いますし、ギターソロも味わい深い。

RIOT / SONS OF SOCIETY アザラシ復活

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アザラシ  11枚目のフルアルバム。  アザラシが復活。  バンドの演奏も安定していてカッコ良いのですが何枚かのコンセプトアルバム以降オリジナリティを失ってしまったようにも思います。  疾走感・哀愁メロディ・分かりやすさはあるのですが、初期の頃も危なっかしさがなくなったというか。  ゲイリームーア的だったりレインボー的だったりとうまいコピーバンドのような気もしなくない感じです。  

RIOT / INISHMORE アイリッシュ民謡的な

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コンセプトアルバム  アイルランドの大飢饉をコンセプトにしたアルバムとか。  コンセプトアルバムってアルバム自体に統一感があって映画のように最後まで聴きやすくて良い感じ。  アイルランドのコンセプトってだけあって、ゲイリムーア的な哀愁メロディが多数出てきます。  とは言いつつも冒頭のAngel Eyesなど過去のThunderSteelを彷彿させるような勢い。この手の曲も変わらずにグイグイきます。  アルバムのハイライトとしては最後のIrish Trilogyの3曲でしょうか。悲しくで切ない感じがよくわかる曲。

RIOT / THE BRETHREN OF THE LONG HOUSE バランスの良いアルバム

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バランスの整った  ネイティブアメリカンをコンセプトにしたアルバム。  このアルバムは各曲、それにアルバム全体の構成が素晴らしく最後まで飽きずに聞けるRIOTの疾走感・哀愁・わかりやすさが詰まったアルバム。  オープニングのGlory Callingはやはり安心感のある疾走系。ハードロックの王道のような感じでグイグイくる感じ。  その後の哀愁メロディで盛り上げた後にバラードのRAIN。これはRIOTには珍しく?秀逸。あまりバラード系が得意なバンドではないと思われがちですが聴く価値あり。  SANTA MARIAもスパニッシュな感じを入れつつの叙情的な曲。  最後の盛り上がりにはHOLY LAND。ストレートな8ビートですがサビのメロディがカッコ良い。

RIOT / NIGHTBREAKER 正統派なハードロックに

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ヴォーカル交代  ヴォーカルがキーボードを担当していたマイクディメオに。  金属的なハイトーンがなくなり、その分センスの良い歌メロを聴かせるようになったと思います。  ミディアムテンポでサビのメロディが印象的なSoldier。この曲が1曲目ってのが前作とは違うということを印象付けているかと。  カバー曲が入っていてオリジナル曲が間に合わなかったのかなとも思いますが、A Whinter Shade of Paleなんかは歌メロがしっかり歌えるからこその曲。  セルフカバーのOutlawも歌がカッコ良い。  またツインリードのギターも印象的。特にカバー曲のBurnは間奏でのツインギターのからみがカッコ良い。  改めて書くとカバー曲ばかりか・・・。

RIOT / The Privilege Of Power コンセプトアルバム

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実験的な  正統派パワーメタルからホーンセクションが入った実験的な音に。  SEも多数入りコンセプトアルバム的に。  象徴的なのが1曲目のOn Your  Knees。  SEで始まりタイトなリズム。ラジオ放送のようなSEのバックでテクニカルなユニゾン。  2分過ぎから本編が開始。パワーメタルなリズムにホーンセクションのキメが入りつつハイトーンヴォーカル。  ホーンセクションってのがメタルに似合うかどうかってのが議題になりますが、すっきりと自然に聞けるアレンジと思います。これはこれでアリだなと。