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David Bowie / Station to Station ファンクと電子音楽の間

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 1976年 David Bowieの10枚目のアルバム。  アルバムごとに音楽性が大きく変わるDavid Bowieですが、前作Young Americansのファンクなノリと次作Lowの電子音との間にあるアルバムで結果的に上手くミックスされた良いアルバムな気がします。  キラーは1曲目のタイトル曲。1曲目から10分を超える大作。怪しいピアノからファンクでポップな感じに変わるクセの強い曲。

Aerosmith / Aerosmith 野獣生誕 記念のファースト

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73年のファースト  このアルバムを聴いたのは3枚目のToy in The Atticとか4枚目のRockとかを聞いた後。遡りで聞きました。  聞いた印象は、よく言えばシンブルなのですがはっきりいうとチープな感じ。アレンジ等も目立ったものはなくシンプルな楽曲でプレーも抑揚がない・・・。  でもAerosmithのアルバムを全部聞いて、また戻ってくると何か原点があるような気がします。目立っているのは3曲目のDream Onでしょうか。他の曲はシンプルなロックンロール的でThe Rolling Stones的な中に、これだけLed Zeppelin的な雰囲気を感じます。シンプルなギターのイントロから始まり、ヴォーカルが乗って徐々に盛り上がって。今聴くとAermosmithの歌メロはこの頃に完成していたように思います。

Whitesnake / Live at Donington 全盛期のライブ

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メタル期のライブ  1990年 Steve vai、Adrian Vandenbergがギター、Rudy Sarzo、Tommy AldridgeのSlip of The Tongueを出した後のライブ。メタル期の最盛期なメンバー。  このころのデビカバの歌の凄さが伝わります。ハリと伸びがあります。ギターはエイドリアンバンデンバーグがブルーズ的なアプローチ、Vaiがトリッキーでテクニカルな部分を担当している感じでぶつかり合いもなくスムーズに聞ける感じ。Vaiはその前のDLRバンドよりもハードで自由に弾いている感じがします。DLRバンドも十分にテクニカルな1枚でしたが、ブルージーな面や歌を立てなければならない面も大きくちょっと遠慮していた感もありますが、こちらはその辺りはバンデンバーグに任せて細かいことは気にしていない様子。  スタジオ盤のSlip of The Tongueを聞くとVaiのギターはイマイチ合っていないのかなとも思いますが、このライブ盤を聴くとそれぞれのメンバーの個性がよく出ていて良い布陣だったのかなとも思う1枚。

MXR ZW28 Black Label Chorus 上品なコーラスペダル

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ザックワイルドのコーラス  MXRのコーラスペダル。ザックワイルドのシグネイチャーモデル。M234 Analog Chorusをベースにしているようで、つまみなどは一緒。  コントロールはコーラスに良くあるRATEとDEPTHで操作。ポイントはHIGHとLOWのEQが付いていること。これはカットフィルターなのでうるさい部分をカットできます。これは結構便利でクリーンサウンドでコーラスをかけるときだけ音を丸くしたいとかそういう時に重宝します。  また個人的なポイントはエフェクトのレベルが調整できること。コーラスの掛かり具合が調整できるので、薄くかけたい時にこのつまみで調整できます。このペダルを購入したポイントの1つ。 レイアウト的にはいつものMXRサイズに右にインプットとアダプターの接続。左にアウトプットがあります。  アプトプットは通常のモノラルのアウトの他にダイレクトアウトがあります。ステレオで出力する時にダイレクト音だけ出力する部分ですのでダイレクト音だけアンプで歪ませて、のような使い方ができます。  また特徴としては軽い。筐体がアルミで非常に軽いです。これはペダルボードに組み込む際には重要なポイント。 上品な掛かり具合  音は非常に上品です。エグい掛かり方はしません。比較をすると、JazzChuorus(良くあるJC-120)に付いているコーラススイッチのようなうねる感じの掛かり方はしないです。もちろんDEPTHなどを深くかけるとそれなりに深くは掛かりますが、コーラス音がJCよりももっと重心が高く薄い衣を羽織るような感じなので音全体がエグくなる感じは薄いです。  このような音なので特にディストーションとの相性が良いです。薄くかけてディストーションサウンドの低音リフなどでピッキングハーモニクスを出す感じがザックワイルドのそれです。  クリーンサウンドでカッティングなどやる場合にはJCの低音からうねる感じが良かったりする場合もありますので、このあたりは好みの問題かと思います。  サウンドで1点だけ気になる点があります。直列につないでいた時には気にならなかったのですがこのペダルはつなぐだけで若干ですが音が小さくなる気がしました(具体的には、スイッチャーを介してコーラスを通過するときと通過

Whitesnake / Forevermore 復活第2弾

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ちょっと重すぎるかも  前作Good To Be Badと同じ方向、ギターも同じダグアルドリッジとレブビーチ。80年代のアメリカンなスタイルで、パワーで押すタイプの音。  賛否あるかもですが、常に全部の帯域で音がなっているようで音の隙間がない気がします。それが音圧につながると思うのですが、緩急がないというか初期WSのような音の隙間やツヤを聞きたい人は向かないかも。ギターオリエンテッドでエネルギッシュな音をこk飲む方には良いかも。  惜しむべきは楽曲が少し弱い。耳に残る曲がない感じ。この手の音のアルバムだとキラーチューンが欲しいのですがそれがないのが残念。

Whitesnake / Good To Be Bad 復活後のフルアルバム

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密度の高い音  基本路線は前作のライブアルバムの通り80年代からの派手目のメタル。この路線を今風に作り上げたのが今作かと。  ダグアルドリッジの密度の高いギターリフに低音のヴォーカルが乗って圧力の高い音が出てきます。この辺りはちょっと抜けが悪いかもと思いつつもこれはこれで今風なWhitesnakeなのかなと。  1曲目のBest Yearsからドラマチックでテンション上がります。4曲目のAll I want All I needではかすれた感じのデビカバが良い感じ。  6曲目のAll for Loveがこのアルバムのキラーチューンでしょうか。ポップな感じもありつつWhitesnakeらしさが出た名曲かと。ギターソロもカッコ良い。

Whitesnake / Live : In The Shadow of The Blues ベストアルバム的ライブ

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ベストアルバム的  Whitesnakeの2006年のライブ盤。ダグアルドリッジとレブビーチをギターに従え、サーペンスアルバス的な音を求めた感じでしょうか。  収録曲としては1曲目のBadBoysでイメージされるようにサーペンスアルバス、次のSlip of The Tongueあたりを中心としながらWaiking in The Shadow of The Bluesなどの古い名曲なども入れつつ、ライブ的にはDeep Purpleなども入った、80年代メタル期のWhitesnake的ベスト盤。  ギターはダグアルドリッジがメインなのでしょうか。レスポールで弾きまくっている音。さすがに巧い。ただジョンサイクスのギターをかなり意識しているのかと。  ヴォーカルはちょっと残念な感じ。年齢的なものもあるかもですが苦しそうで。  後半4曲はダグアルドリッジと共作の新曲も収められています。これもジョンサイクス的な16分音符のルート音を挟みながらのリフが。  Whitesnakeの再出発的な意味ではマストバイなアルバム。

Whitesnake / Restress Heart デビカバのヴォーカルが楽しめる

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ヴォーカルが聞ける  1997年のアルバム。発売当時サーペンスアルバス時に途中で抜けたエイドリアンバンデンバーグがギターということで話題になりました。  とてもブルージーで重心低く暗い雰囲気に仕上がっています。そのため直前の2枚とは印象が大きく違います。当時Whitesnakeといえば前2枚の派手なメタル的な印象が強く、聞いた当時ちょっと戸惑いました。当時はちょっと退屈だったというのが正直なところ。  1曲目のDon't fade awayからバラード! アルバム1曲目からバラードってのが意外なのですが、良い曲です。渋いヴォーカルが映えます。デビカバといえば低音のヴォーカルが良いと。  3曲目のRestress Heartは英国風なギターリフから始まる渋目のロック。エイドリアンバンデンバーグが良い感じにヴォーカルに絡むのがカッコ良い。  全体的に湿った感じでヴォーカルを立てる感じが良いアルバム。ただちょっと楽曲のフックがないので印象には残りにくいかも。

Whitesnake Slip of The Tongue 賛否がある作品

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賛否が分かれる  サーペンスアルバスが大ヒットして新たなメタルファンを取り込んだ感じになりました。これはこれで旧来からのブルージーな路線のファンからは賛否があったかと思います。これがさらに加速した作品。時代的にもヘアメタルと言われる通り、派手なファッションにハイトーンなヴォーカル、テクニカルなギターを合わせたバンドが流行っていたのでその流れに乗った順当な結果ではあると思いますが。  特徴なのがちょっと無理気味に絞り出すデビカバのハイトーン。のちのRestress Heart発売くらいの雑誌のインタビューでデビカバが語っていたのを覚えていますが、この頃のハイトーンはデビカバ自身もやりたくないとか・・・。やっぱりデビカバは低音の唸るヴォカルが雰囲気あって良いです。  またギターにも特徴あります。ジョンサイクスがクビになり加入したのがSteve Vai。初期WSのギターは男臭くちょっと年上の渋めなイメージがあり、このギターにしっとりしてツヤのあるヴォーカルがカッコよかった。前作のジョンサイクスは若々しいけど男臭いギター。変わってStave Vaiは年齢も性別も不詳な感じのギター。このギターだと低音のヴォーカルは合わない感じもするのでハイトーンになったのも仕方がなかったのかなとも思いますが・・。 アルバムとしては楽曲も良い曲多いですし、全体の雰囲気もまとまっていて良いアルバムかと思います。

Whitesnake / 1987 Versions ミニアルバムですが面白い

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日本独自  発売のミニアルバムのようですが、発売当時に話題になった気がします。  話題になったのはサーペンスアルバスにセルフカバーになっているHere I Go Againの別バージョン。Saints & Sinnersのオリジナル及びサーペンスのセルフカバーではしっとりとしたイントロから始まっていますが、こちらはロック調な始まり。  このイントロは賛否があったように思います。ラジオとかで1番だけ再生されるイメージを想定したバージョンのように思いますが、これはこれで軽快な感じがして良いです。  個人的にヒットなのがYou're Gonna Break My Heart Again。WSの曲ってHeartとかAgainとかの単語が曲のタイトルに入っていることが多いのでまぎわらしいのですが、これはジョンサイクスな曲。ジョンサイクスなリフにデビカバの低音のヴォーカルがカッコよくハマる曲。サーペンスに入っていても良かったのになと思ってしまいます。  

Whitesnake / Whitesnake ヒット作

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言うまでもなく  最大のヒット作。  前作のSlide it inでイギリス風からアメリカ風に移行する感じがありましたが、それが完全にアメリカ市場に。  初期WSは小さいバーでウィスキーでも飲みながら聴く感じでしたが、このアルバムからは完全にスタジアムで聴く感じに。音が派手で広がり感のある音。ギターもディレイなどを効果的に使って壮大な感じになっています。  ギターも当時のメタルらしく5弦、6弦のルート音を挟みながらのリフが多くJCM800系の音でゴリゴリいう感じ。そこにハイトーンなヴォーカルとテクニカルなギターソロが乗る感じ。  楽曲も揃っていて捨て曲はありませんしアルバムとしても構成もよく、最後まで一気に聞けるアルバム。  1曲目のCrying in The RainはSaints & Sinnersからのセルフカバー。豪華なドラムとギターで派手に仕上がっています。2曲目のBadBoysはジョンサイクスが好きな感じなんでしょううね。このスタイルのリフはジョンサイクスのソロアルバムなどでもよく聞きます。ギターソロのツインリードがカッコ良い。  3曲目Still of The Night。Led Zeppelinのようだと色々言われていたのですが間奏のクールダウンする雰囲気からギターソロ、最後の後奏に至る盛り上がりが最高にカッコ良い。アルバムとしては3曲目までで一気に盛り上げ。  4曲目はHere I Go Againは1曲目と同じくセルフカバー。これはソロがエイドリアンヴァンデンバーグ。メロディアスなソロがカッコ良い。  5曲目Give me All Your Loveは珍しくシャッフルリズム。  6曲目のIs This Love、これはデビカバの良さが一番出ているかと思います。低音で音圧のある歌いかた。ハイトーンを絞り出すよりもしっとりした歌の方がマッチしているかと。アルバムの中盤は少し中休み的に。  7曲目Children of The Night、8曲目Straight for The Heartはノリノリで盛り上げて一気に最後まで。  ラストのDon't Turn Awayでは少し寂しげに終わってゆきます。  これは一般常識的に聞いておくべきアルバム。

Whitesnake / Slide it in 復活作

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復活作  と個人的には思っています。  前作では楽曲が良かったものの、メンバーや方向性が定まらなかった印象がありましたが、今回は明確にアメリカのヘアメタル的なポジションを狙っているように思います。 メンバーはこれ以降も定まりませんが・・・。  音としては塊感のある圧力のある音。ブルージーな感じの音の隙間を楽しむ的な面もありますが、一体で出るところは出るのを意識した音。初期WSのブルージー感とアメリカ的なゴージャス感が上手みミックスされた良い感じの音。  楽曲的にはミドルテンポで重心低め。目立たないですがメルギャレーが良い感じです。  GamblerとかGuilty of LoveとかLove ain't No Strangerとか名曲が揃っています。

Whitesnake / Saints & Sinners 曲は良い

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曲は良い。  82年のアルバム。楽曲はとても良いです。キャッチーでフックのある曲が並び耳に残ります。ただ演奏は普通です。もちろん上手いのですが普通にこなしているというかバンドとしての一体感とかノリノリな感じはアルバムの音からは聞こえませんでした。  楽曲としてはなんといっても5曲目のCrying in The Rainと6曲目のHere I Go Againでしょうか。のちにセルフカバーで大ヒットなのですが、その原曲。セルフカバーのように手数は多くなく地味な感じなのですが、音の隙間を感じられる良い感じの侘び寂びがあります。この楽曲が全2アルバムの頃にあると大ヒットだったかなと思ったりもします。

Whitesnake / Come An' Get it 前作に続く名盤か

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前作に続き名盤でしょうか  前作のReady An' Willingは楽曲、演奏ともに最高潮の名盤だったと思いますが、こちらは少し落ち着いた感じがします。名盤には変わりがないのですが音が大人しいというか。  なんというか曲の作りや全体の音がこれまでの欧州的なブルーズのじめっとした感じが薄くなったというか。前作はじめっとして圧力があって、な感じだったのですが今回はこの辺りが変わった気がします。雨が上がってカラッとし始めたというか。  1曲目のCome An' Get itはなんとなく全体的に抑え気味な演奏、2曲目のHot Stuffで一気に熱くなります。イアンペイスとジョンロードのDeep Purple組が熱い。  持ち上がったところで3曲目のDon't Break My Heart Again。ちょっとダークな感じの入りですが、ヴォーカルがエモーショナルに唸りあげるのが良い。  この出だしの3曲が聴きどころでしょうか。