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Grand Funk Railroad / E Pluribus Funk トリオバンドのパワー

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 Garnd Funk Railroadの5thアルバム。Grand Funk Railroadらしいツッコミ具合とパワーのある音。ラストのLonlinessは名曲でオーケストラが入っていたりしますが、やはり直球の1曲目、2曲目がバンドの顔になる曲。  初期のアルバムとその後のWe're an American Bandの間に挟まれてあまり話題にならないアルバムですが、パワーのあるトリオ構成の最後になる名盤。

Lionsheart / Under Fire 咆哮が聞こえないかも

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咆哮が聞こえない?  98年のLionsheartのサード。残念ながら咆哮が聞こえなくなりました。    セカンド同様にブルーズ感を出したアルバム。個人的には耳に残る曲も少なくちょっと残念な感じでした。なんというか期待していたブリティッシュハードロック感が薄い感じ。  とは言いつつもよく聞くと、4曲目のLet the Children Playでは哀愁あるメロディが聞けますし5曲目のDevil's Trainではヘビーなリフで引っ張ったり、と良いものもあります。  このバンドって雰囲気的にBad Moon Risingっぽい雰囲気も感じるんですよね。

Lionsheart / Pride in Tact 力みが抜けた感じ

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力みが抜けて  Lionsheartの94年のセカンド。ファーストと比べると無駄な力みが抜けて良い感じになったかと思います。ファーストは力んでいた感が音からも伝わってきて必要以上に男臭いというか汗臭いというか熱血柔道部のような感じでしたがセカンドは少し賢くなった感じの音です。  ポイントはギターが抜けて別のギタリストになったことでしょうか。ファーストのギタリストはギターヒーローと言われるほど目立つわけではないのですがツボを押さえたプレーや様式美的なテクニカルなプレーもあったりで男臭い中で光る感じがありましたが、今回はブルーズ感が強い感じ。前作でスパイスになっていたピッキングハーモニクスもなくなったり音符を詰め込んでいたおかずも少なくなったりと。結果として曲全体の印象としては地味な感じになったように聞こえます。  ただ楽曲的には前作であったようなCan't Beleaveクラスのキラーチューンはないものの、全曲で平均が上がった感じで良い感じ。  このアルバム的なキラーは3曲目のI Beleave in Loveと7曲目のGods of Warでしょうか。  一般的に名盤といわれるのはファーストの獅子の咆哮ですがこのセカンドもなかなか。獅子の咆哮で終わっている方は是非聞いてみると良いかと。

Lionsheart / Lionsheart 地味だけどよくまとまった1枚

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地味だけど  よくまとまった1枚だと。93年イギリスのロックバンド。パワーのあるヴォーカルとそれほど目立つわけではないのですがツボを押さえたギターが良い感じだと思っています。  雰囲気として近いのはWhitesnakeだと、特にヴォーカルがデビカバに似た感じの押し出し感のある声を出す感じなので特にそう思います。アルバムの邦題が獅子の咆哮なのでが、まさに咆哮というのがぴったりなヴォーカル。  曲的にはwhitesnake的なブルーズ感はあまりないのですがキャッチーでコンパクトにまとまった楽曲も並んでいたりでまとまった1枚です。    このヴォーカルはとても良い声で表情があってうまいヴォーカルなのですが見た目がちょっと、というのはメタルファンの声。  音としては英国バンドのイメージ通り湿った感じ。全体の音も重心低め、リバーブの効いた雨の日のような音。このバンドの音に男性的な野太い感じのヴォーカルが良い感じで乗ってきます。  楽曲としてはキャッチーなメロディでドラマチックな展開があったりでポップな感じもあったり様式美的な感じもあったりで楽しめます。  キラーチューンは5曲目のCan't Beleaveでしょうか。デビカバのような唸り声のイントロから始まり、リズムインしてからBメロのギターバッキングのジョンサイクス的なフレーズで曲の表情が出てます。  サビは美コーラス。サビ後のつなぎでドラマチックに持ち上がって間奏のギターソロ。

Cacophony / Go Off !  変わらないツインリード

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変わらずにツインリード  88年のCacophonyのセカンド。Speed Metal Symphonyで見せた高速ツインリード。この方向性は変わらず、もっと密度の濃いアルバムとしてミドルに集中させたような作りになっています。音質的にという意味ではなく感覚的に。なんというかスラッシュ的な密度感というかそういった感じの音に。  ギターとしては変態度が増した感じ。Steve Vaiなんかも変態な感じがしますが、Steve vaiは知的な変態。こちらはえげつない変態。  この後、マーティーさんはメガデスに。ジェイソンベッカーはダイヤモンドデイブのバンドに入りますが、こちらでは2人ともそれほど変態感は出ていないのを見るとGo Offでは何かが振り切れたのでしょうか。  とにかくギターを聞くためのバンド。他のパートはいらない。

Cacophony / Speed Metal Symphony 東洋的とクラシカルなメロディ

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東洋的なメロディとクラシカルなメロディ  マーティーフリードマンとジェイソンベッカーの2枚看板のバンド。87年でマーティーさんがメガデスに加入する前に組んでいたバンド。  二枚看板の高速リードが売りです。マーティさんの東洋的なメロディとジェイソンベッカーのクラシカルなフレーズの対比が結構面白い。  アルバム最後のタイトル曲 Speed Metal Symphonyで2人のキャラの違いが堪能できます。東洋的な泣きの入った点で突くようなフレーズとジェイソンベッカーの西洋的クラシカルな速弾きでの線のアプローチ。  この曲は10分弱ありますが構成も大曲的で展開も素晴らしく飽きません。クラシカル的な大きな振りの出だしから高速のツインリード。  落ち着いてロングトーン中心のタメが効いたメロディプレーズ。  ドラムのビートが聞いてからクラシカルなコード感を活かしたフレーズからベートーベンの運命のようなフレーズ。  その後アップテンポになりツインリード。  このまま盛り上がるかと思いきや演歌に!!  ギターは聞き応えがあります。  アルバムとしては2枚看板のおかげで他が弱く感じる。ドラムもベーズも地味ですし何よりヴォーカルが弱い。  とにかくギターを聞くためのアルバム。ジェイソンベッカーには治ってほしいな

Bogner Ecstasy Red Pedal 使っていてちょっと気になるところ

気になる点  実際に購入して1年半くらい経ちます。Bogner Ecstacy Redペダル。  このブログのアクセスを見てもBogner Ecstacyなどでのランディングが非常に多く、気になるペダルなのかなと思います。   ペダル自体のレビュー や Marshall JCM2000とのセッティング については以前記しましたが、このペダルの思ったところについて書きます。 それはGainのつまみ  Gainのつまみ。これは歪みをコントロールするつまみなのですが、このつまみが気になります。  どちらかというとハイゲイン系なペダル。JC-120のような完全クリーンなアンプであったり宅録な環境であれば問題ないかと思いますが、実際にスタジオでMarshall系のアンプを使う場合にちょっとGainで気になる点があります。  どうしても真空管系のアンプを使うとクリーンチャンネルといえどもパワーアンプ側で歪みが出たりします。それにハイゲインのBogner Ecstasy Redを入れると想定よりも歪むというか中域に詰まった音に。  気になるので歪みを減らそうとGainつまみを絞って行くとボリュームが落ちて行くと。  そもそもローゲインが欲しい人ば別のペダルを買え、ということなのかもしれませんが微妙なGain設定ができない(Gainを減らすとボリュームがゼロになってしまうのである程度Gainを上げなければならない)というのはちょっと困ってしまう場合があります。  つまりオーバードライブをブースター的に使うのに、Gainをゼロにして・・・というのは使えないペダルということになります。  この辺りはGainゼロでも音が出るように設定してもらえると最高に良いペダルになっているかなと思います。特にMarshallのブースターとして歪みペダルを選定する人も多いかと思いますのに。

320design Brown Feather レビュー

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抜けの良いディストーションペダル  話題のディストーションペダル。名前にBrownとつくのでどの音を目指しているのかは一目瞭然。一度スタジオでお試しで音を出してからずっと気になっていたのですが、手頃なのが売りに出されていたので買ってきました。  BrownというとEVHなのですが、まさにそれ系の音。特に初期のザクザクしたハムバッカーと改造マーシャルの音。  サミー期のさらっとしたEVHの音ではです。  大きさとしてはそれなりに大きい部類。それなりに高さがあるのでボードに組み込む方はちょっと気を使うかもですね。裏側はゴム足等もないのでマジックテープ等もつけやすく良いかも。  重さも大きさの割に重くないです。アルミ筐体らしいのでその辺りが重さに影響があるかも。  上部にはオンオフのスイッチとLED。珍しいのはつまみが横についています。この辺りは実際にオンオフをするとわかりますが、意外に使い勝手が良い。ステージなどで踏む場合、間違って足が当たりつまみが動いたりすることもありますが、つまみが横についていればそんな間違いは起こらないと。  ただちょっと大きいのと横につまみが付いているのもあってギターケースのポケットに詰め込んで・・・というのは少し気を使うかもです。  インプットとアウトプットは左右についています。上部についているペダルもありますが、この辺りは左右の方が使い勝手やボードへの組み込みはしやすいかと。アダプターはインプット横で少し上部(奥側)にあります。この辺りもボードへ組み込みやすい感じです。 音レビュー  実際の音出しをすると、それなりにGainがある印象ですが最近のハイゲインというレベルでもない感じ。Gainのセッティング次第ですがオーバードライブとディストーションの間にある感じでしょうか。  Gainは0でも音が出ます。回して行き12時くらいまでは歪みが増えて行きますがそれ以降は歪みは増えず倍音のみ増してゆく感じです。Gainは12時以降くらいにしたほうがブラウンサウンドっぽさが出ます。  特徴的なのがwideとNarrowの2種のつまみ。  Narrowが一般的なトーンコントロール的に作用します。  Wideはアンプのプレゼンスのようなイメージで動きます。これがこのペダルの特

Fair Warning / SUNDANCER 生っぽいサウンド

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RainMakerのような  前作がヘビーな路線に行ってこれまでのFair Warningとはちょっと変わったのかなと思いましたが、今回聞いたときにはRainMakerを思い出しました。  1st、3rdなんかはスタジオで音を重ねて作り上げた感じがあるのですがRainmakerは生っぽいというか、音の加工が最小限になっている気がします。SunDancerを聞いたときにも同様の感覚を持ちました。  楽曲については幅広く揃っていて最後まで飽きずに聴けます。  1曲目のTroubled Loveとか2曲目のKeep it in The DarkとかFair Warningたる感じの曲になっています。ただ全体的に大人になっていて青臭さがないです。垢抜けているといえば良いのかもなのですがFair Warningには青春映画のようなクサさがあって欲しいと思うので、その点は残念。  とは言いつつも非常にメロディアスにまとまった良いサウンド。青春映画であって欲しいというような思い入れがない場合には非常に良いアルバムです。

Fair Warning / AURA 音が変わりました

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印象が違いました。  復活第2弾。Fair Warningの6枚目。  最初に聴いた印象、1曲目をスタートさせて最初のイントロリフ。これまで想定していたFair Warningとは大きく異なる感じ。これまではどちらかというと重心高めの音。高めの音域を重ねることで重厚感などを出していたと思います。ヴォーカルのハイトーンの伸びだったりスカイギターの高温だったり。  今回初めて聴いたときには正直驚きました。ギターのリフが低音が効いたリフ。それほどハイゲインではないのでメタルっぽくはないのですがなんというか重厚な音。  この辺りのバンドとしての音作りは好き嫌いがあるかもしれませんが個人的には良いと思います。  楽曲としては安心の雰囲気。  1曲目Fighting For Your Love、2曲目Here Comes The HeartacheはFair Warning節。オリエンタルな感じを出しつつのメロディアスHR。  3曲目Hey Girlで得意のバラード。  4曲目Don't Count on Meではミドルテンポのポジティブな雰囲気。  と、緩急織り交ぜつつ飽きずに展開させます。  ただ全体的に落ち着いた感じになってしまっているというか、惹きつけるものが薄い感じがしました。大人になって上品になったというか。何かをしながら聴くには良いかと思いますが・・・。  初期のFair Warningって「クサさ」というか、高校球児の熱い青春のようなキュンとくるものがあった気がして、聞く方もその青春映画的なクサさを求めている気がしますが、それが薄まったのは残念。

Fair Warning / Brother's Keeper 復活作

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復活作  2006年のFair Warningの復活作。復活後はちょっと印象が変わりました。これまではメジャーキーでパワフルな印象があったのですが、復活後は暗めでヘビーな印象。これはメンバーが変わったことも影響があるのでしょうか。これまでツインギターでそれぞれキャラがはっきりしていたのが、アンディが抜けたのでスカイギター担当のみになりました。  個人的にはスカイギターも良いのですが、アンディのメロディアスなリードプレーがFair Warningのウリだと思っていたのでこれが聞けないのは残念。実際に聞いてみるとやっぱりメロディアスなリードと突き抜けるようなハイトーンの両方の対比があって面白かった感じがあります。当たり前ですがギターは高音になるにつれフレットの間隔が狭くなっているのでスカイギターレベルのハイトーンになると全音区切りのフレット。そうなるとどうしてもフレーズの幅も狭くなるし似たようなフレーズになってしまいます。  実際に今回聞いてみて思ったのがアンディがいないとちょっと単調になってしまってヘルゲのフレーズが手癖のように思えてしまって。  と、言っても1曲目のDon't Keep Me Waitingなんかは耳に残るメロディに力強いヴォーカル、天空で響くようなハイトーンのギター、とFair Warningに求めるものが揃っています。  最初の1曲目を超える曲が以降には含まれないのが残念。

Fair Warning / 4 最後まで一気に聞ける

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一気に最後まで  Fair Warningの4枚目。前作でFair Warningの音が完成した感じでしたがアルバム的には後半が少し退屈な感じもあったり。この4枚目で完全にFair Warningが完成した感じがします。  キラーチューン的な楽曲はないかもしれないのですが、どこを切り取っても前作のAngel of Heaven的な品質。伸びやかな美声と美しいメロディ、スカイギターのリードと求めるものが揃っています。  音的にはスタジオで作り上げた感じの重厚なバッキングに美声や突き抜けるような高音のリードギターが乗って上と下の両方から攻めてくる感じ。  このアルバムでバンドは解散なのですが、名盤には変わりがない。細かなことは考えなくても自然と耳に入ってきて心地よい気分になるというのは素晴らしいことです。

Fair Warning / GO! 見事な泣き

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見事な泣きのフレーズ  Fair Warningの3枚目。97年。バンドの1つの完成系かと。  特に前半4曲くらいはテンションの高さ、音、楽曲ともに最高水準になっており、 ヴォーカルの歌いかた、楽曲、スカイギターのフレージングとうまくバランスされたまとまりになっています。  1曲目のAngel of Havenはイントロのギターから耳に残る。マイナー調で哀愁メロディー。ちょっと抑圧された感じのヴォーカルに間奏ではメジャーキーになり開放感のあるギターソロ。  2曲目Save Meは伸びやかなヴォーカルが特徴の珠玉のパワーバラード。  3曲目のAll On Your Ownもバラード。マイナーとメジャーのスケールを織り交ぜたギターソロが良い。アウトロではスカイギター。  4曲目I'll Be ThereはミドルテンポのFair Warningらしい曲。サビのメジャーキーでの盛り上がりはまさにFairWarning。  後半が少し退屈になる感じもありますが、よく聞くと不思議な空気感の曲などもありアルバムとしては聞き応えがあります。

Fair Warning / Rainmaker チャレンジ作

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スカイギターを堪能  FairWarningのセカンド。ファーストと比べると音がシンプルになった気がします。前作はスタジオで作り上げた感じの音でしたが今回はシンプルでLive感が出た感じ。基本的なスタンスは前作通りですが長めの曲だったりダークな印象の曲が入っていたりと少しチャレンジな感じの曲も含まれていますが、全体的に品良くまとめられています。  耳に残るのがスカイギターの高音フレーズ。このアルバムからスカイギターのハイフレットを活かしたソロが目立つように。今やすっかりこのバンドの看板的になったギターフレーズがこのアルバムから。  1曲目のStars and The Moonはミドルテンポのヘビーなナンバー。メロディ的には1st通りの聞いていて安心する感じ。アウトロのギターソロではスカイギターを活かしたピロピロフレーズが。  4曲目The Heart of Summerは安心の爽やかな曲。  5曲目のDon't Give upも印象的な曲。らしくないイントロから始まるがAメロに入るといつもの感じに戻りBメロからサビでFairWarningだと確信する。   11曲目のBURNING HEARTはこのアルバムのキラーチューン。サビのメロディが大好きです。クサいメロディなのですがそこが良いんですよね。