16ビートのメタル 89年のデビューアルバム。有名なのはセカンドですが1stも良い曲揃っていますし、よくあるような1stは垢抜けてないなんてこともなく、良いアルバムです。 バンドのキャラとしてはヌーノベッテンコートのギターとゲイリシェローンのヴォーカルでしょうか。 ヌーノベッテンコートは当時のYoungGuitarの常連で奏法解説なんかもよく出ていました。テクニカル面で話題になったのはストリングスキッピングですね。1弦と3弦で六連譜で上下すると。 YoungGuitarではファンクメタルなんて言葉で表現されていたと思いますが、これまでのメタルのように8ビートで刻むようなリズムではなく16ビートで休符を多用するリフなんかが多いんですよね。これがノリ的に楽しい。Stevie Salasなんかも同じ匂いのファンク系のギターを弾きますが、もっとメタル寄りのファンクと。 特に聞いていると裏のノリのアクセントなんかも多く、普通のロックな雰囲気でコピーしようとするとちぐはぐな感じになってしまいます。 このファンクのノリに上記のテクニカルなリードが乗ってくるのでリズムもリードもスリリングな感じにまとまっています。 このスリリングな感じをさらに際立たせるのがゲイリーシェローンのヴォーカル。声質とか張りとかが押し出し感が強いので曲全体の雰囲気としてメリハリがつきます。 曲もよく練られていて自分たちの個性が出せるような曲に仕上がっていて1stアルバムからすでにキャラが定まっている感じの良いアルバムです。 Van Halenを意識してしまうかも Little Girl アメリカ土着な感じの始まりにどことなくVan Halen風なリフ。ここに個性のあるヴォーカルが乗ります。全体的に初期Van Halen風な感じ。 Wind Me UP Bメロからサビの切り替わりがカッコ良い。 Kid Ego Aメロのブルージーな雰囲気のヴォーカルがどことなく合わない感じがします。 Watching Waiting 壮大なバラードなのですがこのバンドでなくても良いかなと。 MUTHA イントロのギターは不要と思いますが、本編は良いメロディです。 Teacher's Pet このイントロ