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David Bowie / Station to Station ファンクと電子音楽の間

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 1976年 David Bowieの10枚目のアルバム。  アルバムごとに音楽性が大きく変わるDavid Bowieですが、前作Young Americansのファンクなノリと次作Lowの電子音との間にあるアルバムで結果的に上手くミックスされた良いアルバムな気がします。  キラーは1曲目のタイトル曲。1曲目から10分を超える大作。怪しいピアノからファンクでポップな感じに変わるクセの強い曲。

T&N / Slave to The Empire 現代版DOKKENか

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なかなか楽しい  現代版DOKKEN。ジョージリンチ、ジェフピルソン、ミックブラウンが中心の2013年のリリース。DOKKENのDon抜きのバンド。T&Nって名前はTooth and Nailの略。    Dokken時代の名曲が5曲、7曲が新曲。  音的にはクリアに録音されていてプレーがよく分かる感じ。ジョージリンチのギターは昨今の他のアルバムだと抑えている感じもしますが、こちらは結構イケイケな感じ。Dokkenの曲だからそう聞こえるのか、それともメンバーがDokkenメンバーだからそうなってしまうのか。  1曲目のSlave to The Empireではジョージリンチの特徴 5th♭な音使い。これが聞けるとテンション上がります。  Dokken時代の曲は4曲でゲストヴォーカリストを立てています。Alone Againのセバスチャンバックはなかなか面白いのですが、Kiss of Deathのティムリッパーオーウェンズは笑ってしまった。

Lynch Mob / Rebel ジェフピルソン参加

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前作の  Smoke and Mirrorsから6年ぶりのフルアルバム。メンバー的にはオニーローガンとブライアンティッシー、そしてジェフピルソン。Dokken好きとしてはジェフピルソンにグッときます。  変わらずにブルーズ基調のロック。円熟味が増したバックの演奏に、オニーローガンのハスキーなヴォーカルが良い感じです。  ギタープレーは全盛期に比べると地味な印象というか落ち着いた感じがありますが、ところどころカッコ良いリフが散りばめられたり、キレのある音は健在。  同時期のSweet&Lynchなんかも良かったですが、ジョージリンチのホームバンドとしてLynch Mobは力が入っていると思いますし、安定したメンバーで続けて欲しい。

Lynch Mob / Sun Red Sun ベースがカッコ良い

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過去の  シングルのリマスターなども含まれていて純粋にアルバムではないようですが、11曲も入っていますし十分聞き応えがある。  ジョージリンチとオニーローガンのコンビはやっぱり良いです。ブルーズを基調にしながらもハードな音。ジョージリンチとオニーローガンはこの路線があっています。この路線からの3曲目 Burnin' Sky。Bad Companyのカバーですがなかなかしっくりきている気がします。  ギターは少し落ち着き気味でしょうか。全体的に落ち着いて弾いている印象で鬼神の如きプレーはあまりないかなと。この辺りは少し残念。  良かったのは11曲目のSuckaのギターは惹かれるもがありました。

ボリュームポット交換 CTS製ポットへ

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ガリがではじめた  シェクターのギター。1年くらい弾いていなくしばらくぶりに弾いてみるとボリュームにガリ。接点復活剤で何とか細かいガリは消えたのですが・・・しばらく弾いていると接点復活剤では治らないガリが。ボリュームのフルアップのちょっと手前、ボリューム9か9.5くらいのところで音量が低くなるポイント、まさに谷間のようなものが出てきてしまい・・・。ボリュームのフルアップ手前は弾いている時にちょっと手が当たってボリュームが動くとガリガリいってしまう位置。ということで交換しました。  注文したのは定番のCTS。ハムバッカーのギターなので500kΩのAカーブ。CTS-A500MMというものを注文。  取り付けは半田ごてでいつもの通り。特にサイズなども問題なくそのままポン付け。ボリュームポッドの置き換えなので配線もあらかじめ写真を撮っておいて、同じ位置に取り付けるだけの簡単作業。 使用感  実際に弾いてみた感覚としては、心配だったガタつきや工作精度の悪さはありませんでした。結構レビューなどを見ているとCTSポットはシャフトがゆるいなど書き込みがありますがそんなことはありませんでした。ボリュームを回していても不安になることもなく今まで通り普通に使えそうです。  大きな違いとしてはつまみのトルクが違います。硬いというか重いというか。瞬時にボリュームをゼロにしたい時などは意識して回さないといけない感じ。曲中のブレイクなどで瞬時にゼロにして、ブレイク明けで右手小指を滑らせてボリュームを10にして弾き出すなどもよくありますが、しっかり慣れないと下手打ちそうです。  ただ硬いということで不用意に右手が当たってボリュームが下がってしまうってことはなさそうです。 音は  今までの純正ポットと比べるとローファイは音な気がします。適度にローファイで音の硬さというかちょっと耳障りにもなりそうなハイよりの音が適度に削れる低音部分が相対的に出てくる気がします。決して抜けが悪くなるわけではなくエレキギターの雑味が抜ける感じ、な気がします。この「気がします」というのが重要で気持ちよく弾けるのが重要。

Lynch Mob / Smoke and Mirrors 期待の復活

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期待の復活  アルバム的には復活でないかもしれませんが、メンバー的に、音的にもは復活かと。  2009年、ファーストアルバムのヴォーカリストとのコンビで復活。音的にもファーストアルバムのイメージを周到する感じ。ブルージーなHR/HMでカミソリギターが聞けます。  1曲目の21th Century Manの出だしからファーストアルバムの雰囲気で期待感。2曲目のSmoke and Mirrorsではクリーンなブルーズ的な出だしから泥臭い感じのギターソロ。George Lynchにはやっぱりこの辺りを期待します。  3曲目はパワーバラード。  ヴォーカル的には歌メロがしっくりきている曲とそうでない曲があるような気がします。12曲目のBefore I Close MyEyesはサビのメロが少しあっていないというか、歌いにくそうな感じがします。  過去にはやっぱりグランジっぽくなったりラップが入ったりなどありますが、Lynch Mobにはこの路線で行って欲しい。

George Lynch / Furious George ジョージリンチのカバーアルバム

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結構面白い  2004年、ジョージリンチが全曲カバーのアルバムを出しました。  曲はジョージリンチが選んでいるんでしょうか。MONTROSE、Jimi Hendrix、Deep Purpleなど70年代のロック。誰でも知っている教科書的な選曲で聞いていての楽しい。  プレー的にはバッキングギターは誰が弾いているのかわかりませんが、大きなアレンジもなくオーソドックスに弾いています。この部分は特徴がないので聞いていてさほど面白くはありません。  ソロになるとジョージリンチになります。タメを効かせたリードプレーってのがジョージ節。即興的に弾いたプレーが飾り無しな感じで聞き応えがあります。  4曲目のStormbringerなんて特にカッコ良い。ちょっとジョージリンチファン向けな気がしますが、良いアルバムです。

Lynch Mob / Smoke This これは・・・

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これは  ファーストのWicked Sensation、セカンドのLynch Mob、ましてやDokkenを想定して聞いてはいけない気がします。  99年のLynch Mobのサード。  前衛的すぎます。最初に聞いたときにはひっくり返りそうになりました。2000年前後のモダンヘビネスな感じで、これまでのロックの2拍4拍にアクセントがあるのではなく1拍3拍にアクセントがあるイメージといえば近いでしょうか。HIPHOPやダンスミュージックのような感じ。  3曲目のSmoke ThisなんてHIPHOPリズムに重苦しいギターのミクスチャーロックとでも言うのでしょうか。それにヴォーカルはラップ調。今までのHR/HM的なものとは全く異なるアプローチ。  ギターはこれはこれで聞きどころもあります。  これまでのカミソリギターは封印されていますが、フュージョン風だったりファンク系だったりのギターを入れ込みつつ、攻撃的に仕上がっています。

George Lynch / Secred Groove 孤高のソロアルバム

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方向性が  わかりませんでした。93年、Lynch Mobを2枚出した後にリリースしたGeorge Lynchのソロアルバム。Lynch Mobがカッコ良かったのでこのまま続いてくれればと思っていた中で意外なリリースだったのを覚えています。George Lynchの目指す方向性がわからなかった記憶があります。  タイミング的に方向性はわからなかったのですが、中身は素晴らしい。ギタリストのソロアルバムだとギターインストでテクニカルに押すのも多い中で、このアルバムは大半が歌入り。個人的にはギターとヴォーカルの絡み合いがロックだと思っていますのでこの方向は好きです。何より曲によってヴォーカルが異なると言いつつも、グレンヒューズ、レイギランなど名前だけで期待してしまうラインナップ。  やっぱり良いヴォーカリストと組んで刺激があるのが良い感じがします。  またジェフピルソンが参加しているのもDokkenファンとしては嬉しい。  楽曲的には様々ありメローな曲からMr.Scary的な曲もあったりしますが、個人的なイチオシは5曲目のI Will Remember。ギターのタメと泣きが聞きどころ。音にならない消え入りそうな音が感情あらわになる感じ。

Lynch Mob / Lynch Mob センスの良いギター

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全盛期のギター  92年、Lynch Mobのセカンド。当時某Young Guitar誌でも奏法解説など多数特集されていたのを覚えています。  前作も全盛期と言えるギターで、まさに鬼神のごとくエモーショナルなギターを弾いていましたが今回は巧さに振っている感じがします。  全体的にクリアな音で音階の組み立てを行っていて、楽曲全体のディストーションギターの割合が少ない感じがします。ファーストはディストーションギターの圧力が全体にか かっていた感じで男臭い感じがしましたが、セカンドはスッキリした都会的な雰囲気。  それでDokkenの頃にはなかった感じのスケールやスーパープレーも繰り出します。    楽曲としてもバリエーションに富んでいて1曲目のJungle of Loveはイントロからギターじゃない?!感じで意外でしたし、QUEENのカバーが良い出来だったり、7曲目のHeaven is Waitingはイントロのギターリフからミュートした高音弦のパーカッシブな感じだったり、ソロではストレッチフレーズを高速で行っていたりとメタルな感じから離れています。  一方8曲目のI Want itではストレートなHR/HM的ドライブ曲でギターソロのタメ、泣きが期待したジョージリンチです。  この作風になった一因がヴォーカルの変更でしょうか。ロバートメイソン、当時若干18歳?と宣伝されていたのを覚えています。前任オニーローガンよりも声域があるのですが線の細いタイプの歌を歌います。この雰囲気に合わせて都会的な楽曲にしたのかとも。  未だに聞ける良いアルバムです。

Lynch Mob / Wicked Sensation 意地の感じるアルバム

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これはGeorge Lynchの  意地を感じるアルバム。  Dokken解散後にジョージリンチが自身のバンドを作ってリリースしたファーストアルバム。これは良質のハードロックアルバム。  とにかくジョージリンチの最盛期な気がします。鬼神の如き、と表現する人もいますがまさに言いえているかと。  基本的にはブルーズロックをベースにした雰囲気でストレートな感じ。ひねりはないのですが素直に耳に入る。  ソロに入ると鬼神の如き。速い人とか正確な人は他にも大勢いるのですが、とにかく抑揚があるというか平べったくない。当然素晴らしく上手いのですが、形容詞が 上手い ではなく 凄い です。  で、そこに乗るヴォーカリストですがオニーローガン。コブシをまわすブルーズタイプなヴォーカリスト。それほど声域が広いとかきらびやかなシャウトがあるとかではないのですが、地味に上手くタメて歌うタイプ。    この2人が合わさってモダンなアメリカンブルーズになっています。  1曲目のWicked Sensationからシャッフルリズムのブルーズ風リフで始まり、ヴォーカルの第1声でガツンとくる。こういう部分は十分な存在感でジョージリンチに負けていません。  アルバム的には多少一本調子なところもありますが、プレー的には最後まで一気に聞いてしまうアルバム。  

TMG / TMG I 意外なメンバー

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日米合同  Tak Matsumoto Groupの略だそうです。  Mr.BigのエリックマーティンとNight Rangerのジャックブレイズが参加しています。個人的にはそれだけでテンション上がる1枚。  実際に聞いてみると、ちょっとメンバーそれぞれ消化不良的な感じが感じられます。なかなか集まる時間もなかったりは想像されるのですが、自分の曲になっていない感じが。  せっかくなのに残念。  楽曲とか全体のプレーだと、メンバーを見るとどうしてもMr.BigやNight Rangerを想像してしまいます。それに比べるとやっぱり地味な印象。時々見え隠れする日本的フレーズも無理になくても良いのではと。1曲目のOH JAPAN以外の曲はどれも似た曲に聞こえてしまい印象にも残らなかったかな。  ぜひ時間かけて次作を作って欲しい感じ。

SKID ROW / Revolutions Per Minute これは別物

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これはさすがに  別物といえるかも。  エッジの効いたハードロックもあるのですが、カントリー!  聞いたときにはさすがに別のバンドが間違って入ったのか、と思いました。    バンドとしての一体感とかアルバムの流れとか無視して、曲単位で好きなものを入れていった感じなのでしょうか。1曲1曲で聞いたときには違和感は少ないのですが、SKID ROWのアルバムとして聞いたときには違和感ありまくり。  逆にそのギャップとか苛立ち感が楽しいかも。

SKIDROW / Thickskin これまでとは

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大きく異なる1枚  ヴォーカルとドラムがメンバーチェンジした新生SKID ROWの1枚。  やっぱりヴォーカルのキャラはバンドの印象に大きく影響を与えます。歌メロが大きく変わるのも曲の印象を与えます。  個人的には高音の伸びやかなシャウトだったり、エッジ感がなくなったのは残念なのですが、新ヴォーカリストジョンソーリンガーは野太いタイプでずっしりくる感じのタイプ。このヴォーカルに合わせて曲や全体の音もずっしりきています。  昔はBonJoviに近いアイドル的なキラキラ感やバラードのしっとり感もあったのですがこのあたりは薄くなり汗臭い男のモダンヘヴィネスになりました。  アルバムの1曲目 New Generationから新ヴォーカリストのキャラ満載のヘビーな曲。無理に以前のヴォーカルを意識したりせずに自分らしさを出していてカッコ良い。  ただ昔からのファンにとってはこれをSKIDROWと言って良いのかどうかは賛否が分かれるかと。