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Grand Funk Railroad / E Pluribus Funk トリオバンドのパワー

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 Garnd Funk Railroadの5thアルバム。Grand Funk Railroadらしいツッコミ具合とパワーのある音。ラストのLonlinessは名曲でオーケストラが入っていたりしますが、やはり直球の1曲目、2曲目がバンドの顔になる曲。  初期のアルバムとその後のWe're an American Bandの間に挟まれてあまり話題にならないアルバムですが、パワーのあるトリオ構成の最後になる名盤。

BAD ENGLISH / BAD ENGLISH 大人なハードロック

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Journeyを大人に  したようなアダルトなロック。  ジャーニーのニールショーンとジョナサンケインなどがメンバー。いわゆる産業ロックと言われるジャンルで適度にハードロックな感じで透明感のある音。  このジャンルのスーパーバンドなメンバーでジャニーなどを聞いていれば良い意味で予想通りの音と展開。変に狙ったものはないのですがオーソドックスに聞いていて気持ちの良い展開。  ニールショーンのギターもジャーニーの時とは異なる伸び伸びした音を出しています。ニールショーンの持ち味としては1回し目を歌メロを発展させたロングトーン主体のリードプレイ、2回し目はさらに発展させて音数も増やしてゆく。これが聞けるとニールショーンな感じ。  全体の楽曲としてはさすがにスーパーバンドな感じで質の高い曲が並んでいます。  3曲目のPossessionは哀愁バラード。4曲目のForget me Notではメロディアスでドラマチックな名曲。5曲目、When I See You Smileは壮大な感じのバラード。8曲目のPrice of Loveも落ち着いていて良いメロディ。  バラードが多めですが、心地よいメロディを聞くには申し分ない。

MOTHER'S ARMY / Fire on The Moon 良い感じ

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良い方向に変わりました  MOTHER'S ARMY、98年の3枚目。  少しまとまりが出てきました。  個人的にはジェフワトソンの華流なプレーをもっと出して欲しいなと思うのですが、それは置いておいて、ジョーリンターナーの歌がしっくりきています。  ソロアルバムの歌メロに雰囲気が近いというか、自分の歌になっている気がします。  自分が乗れる節で力が自然に入ってくる感じがします。テクニック的に上手い人であれば他人の曲でもそつなく歌うこともできると思うのですが、自分の歌メロであればそれ以上に自然にトルクの太いところを狙ってゆく感じがあります。  今回はそれを感じました。  残念ながらこの3枚目で解散というのは残念。

MOTHERS'S ARMY / PLANET EARTH 雰囲気ちょっと変わって

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名前が変わりました  97年のMOTHER'S AMRYのセカンド。メンバーはジェフワトソン、ジョーリンターナー、カーマインアピス、ボブディズリーと変わらず。  ですがバンド名が変わりました。ファーストはMOTHERS ARMYでしたがセカンドはMOTHER'S ARMYとなっています。  雰囲気的にはファーストは散漫な感じもしましたがこちらはまとまっています。方向的には重くプログレッシブな感じに。で、問題はこのメンバーの音にそれを求めているか、ということ。  個人的にはジェフワトソンには8フィンガーに代表されるような華流なプレーを求めてしまう。ジョーリンターナーにはエモーショナルで歌い上げる感じを求めてしまいますが、このバンドに共通しているのは「別の人の曲をただプレーしているだけなのでは?」という感じ。  折角のスーパーバンドなのにこれは残念。

MOTHERS ARMY / MOTHERS ARMY 曲が弱いスーパーバンド

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メンバー的にはスーパーバンド  93年、Jeff Wastonを中心としたスーパーバンド。メンバーはジョーリンターナー、カーマインアピス、ボブディズリー。  発売当時、某Young Guitar誌でも少し載っていた気がします。  Night Rangerも好きですし、ジョーリンターナーも好きなのでメンバー的には期待しますが、楽曲的にちょっと弱かった。  1曲目とラスト曲にMOTHERS ARMYというバンドのテーマ曲的なものが収録されているのですが耳に残ったのはこの曲。  あとは4曲目のOne Way Loveでリズム隊が頑張っていたりは感じるのですが、全体的にはちょっとチグハグに。  ジョーリンターナーのソロアルバムなんかと聴き比べると、歌メロがフックがないというかあっていない感じもしました。きっと別の人がメロを載せていて、ジョーリンターナーの曲ではなくジョーリンターナーはただ歌っただけ、な感じなのでしょうか。

Dizzy Mizz Lizzy / Forward in Reverse 祝再結成

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正統な進化の3枚目  セカンドアルバムRotatorの後に解散、その後約20年。正統進化して新譜を出してくれました。  これまでどおり平坦だけど美メロを乗せた鼻歌タイプの曲と、ユニゾン系・変拍子系で押してくるタイプの曲と2種類を織り交ぜつつ、Dizzy Mizz Lizzyの持ち味というか彼らに求めることをしっかり押さえたアルバム。  再結成後にはガラッと方向性が変わるバンドも多い中で、これは嬉しい。  パッと聴いた感じですと、やっぱり1stのインパクトは超えられないのかなとも思いましたが、少し聴き込むと変化が・・・1曲目のインスト曲 Phlying Pharaohでは中東風味な音付いかだったり(ヴォーカルがあるバンドでいきなりフルインスト曲ってのも是非があるかもですが)、9曲目のMindgasmではBlack Sabbathを思い出したり、また8曲目のFreyではこれまでどおりBeatlesを思い出しますが、1st、2ndにはない音使いがあったりで基本の傾向は周到しつつも新しいチャレンジがあります。  結論としては嬉しいアルバムで、聴き込むべきアルバムかなと。

Dizzy Mizz Lizzy / Rotator ハードに進化

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よりハードな感じに  正直インパクトとしてはファーストの方が大きくセールス的には伸びなかったと聞いていますが、音的にはこちらも良いです。  前回の方向性、ユニゾンや変拍子を入れつつ個々人のテクニックよりもバンドとしてのコンビネーションを活かしつつ、ヴォーカルは単調な歌い方ですがフックのあるメロディ。これをそのまま周到し全体の雰囲気をヘビーにした感じがセカンドの音。  それぞれの楽器の音量の大小とか鳴らし具合を適度にコントロールしつつコンビネーションを合わせているのが聞いていてわかります。この辺りはいわゆるメタル的な一直線な感じとは異なります。  楽器をコントロールして哀愁メロディーを聞かせるタイプの曲、4曲目の11:07 PMとか13曲目のRise and Fallなど。  また全開でユニゾンや変拍子を聞かせる曲、3曲目のRotatorや7曲目のBreakなど。  この2タイプがバランス良く構成されている飽きない名盤。

tc electronic Vortex Mini Flanger レビュー

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最初の1台には良いかも  tc electronicのTone Printシリーズ。ミニサイズのFlangerペダル。  特価で売っていたので試しに購入してみました。個人的にはクリーントーンのアルペジオなどはコーラスよりもフランジャーの方が好きなのでフランジャーは欠かせないペダルです。  コンパクトなサイズにつまみが3つ。DepthとSpeedとFeedback。一般的なつまみです。  トゥルーバイパスのスイッチに、アナログドライスルーでドライ音は余計なところを通らずにそのまま出力。  バッテリー端子は右のインプット側上部にあります。この位置であればボード組み込み時にも邪魔になることはありません。  ノイズも少なく小さいのでボードへの組み込みも問題なく。相変わらずtc electoronicのペダルは値段の割に基本性能が高いです。  tc electronicの売りとしてはやっぱりTone Printでしょうか。これで自分でつまみの効きを調整したり、有名プレイヤーの設定をコピーしたりできます。以前Flashback delayを使っていた時に色々面白かったのでFlangerの場合はどうだろうと興味がありました。  Webサイトにもいろんなプレイヤーの設定データがありますしそれを順番に試して行くだけでも結構楽しめます。   音はどうか  音の印象としては上品です。これはtcelectronicの特徴かもしれません。すっきりとハイファイな音。購入した目的としてはEVHの「あの音」が出るかどうかと期待しての購入でした。TonePrintでもそのセッティングがあったので。  結論としては難しいかなと。似た感じにはなって良い線なのですが、上品ゆえにエグさとか田舎臭さが足りない。例えるなら優等生が悪ぶっても根っからの不良にはなりきれないような。  EVHの音を求める人は素直にMXRのM-117を購入するのが吉だと思いますが、それほど明確に出したい音を決めていない、手軽にいろんな音を試したいという方には非常に良いペダルかと。何より基本性能は高いので普通にスタジオやライブをするくらいであれば全く不満は出ないかと思います。

Dizzy Mizz Lizzy / Dizzy Mizz Lizzy これは名盤

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独特なリズム感  94年、デンマークのトリオバンド、Dizzy Mizz Lizzy。バンド名がBeatlesを意識しているのでしょうか。通じるメロディラインなど感じられます。  発売当時、所属していたロックバンドサークルでは流行っていて、一般常識的に聞いていました。  時代的には80年代のLAメタルに代表されるHR/HMブームも一段落してグランジなどが流行っていた時代。ギターヒローではなくギターヴォーカルでじゃんじゃん鳴らしている感じ。個人的には好きになれなかったグランジブームですが、その中でグランジでもなくHR/HM的でもない独特の感じなバンドでした。  まずはトリオ構成ってのもありますが、ヴォーカルが前に出ていない。いわゆるヴォーカリストではなく楽器のついでに歌ってしまった感じ。哀愁メロディで耳に残りますが淡々と歌います。  で、ギターもHR/HMにあるギターヒーローではありません。こちらも淡々と弾きます。  何がそんなに惹かれるか。独特のリズムとユニゾンなバンド自体の巧さが耳を弾きます。変拍子を挟みながら単音リフのユニゾンで、まさに右に左に揺さぶってゆく感じ。  1曲目のIntroから2曲目のWaterline。この出だしてそれまでのバンドとは違うってのがよくわかります。重心低めに独特のリズムで攻めてきます。  4曲目のLove is The Loser's Gameなんかは良いメロディ。  5曲目はGlory。印象的なイントロのギターリフ。  8曲目のLove me A littleはベースリフで引っ張ってゆくカッコ良さ。  3枚目のアルバムを出しましたし、今後も出し続けて欲しいバンド。  

BABYMETAL / BABYMETAL バカバカしいけどクセになる

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バカバカしいけどクセに  BABYMETALのファースト。Youtubeなどで少しは知っていましたが、今回メタルゴッドと共演したとのニュースを聞き、一般常識的に聞かなければいけないと思い購入しました。  とてもバカバカしいのがクセになります。基本的にはアイドルな感じで可愛らしいバックヴォーカルと歌い上げる系のメインヴォーカル。歌だけ聞くととてもメタルとは思えないのが「Death!!」など悪ぶって頑張っている感じがコミカルです。  曲的にもメタルと一言で言ってしまうのは誤解があるかもしれませんが、ロックを聴かない人が「メタル」と言って想像してしまうイメージ、「速い」「ドコドコいっててうるさい」「聞き取れない叫び声」など一方的なイメージを凝縮したような楽曲が並びます。アルバムを通して聴くと後半ちょっと飽き気味になりますが、YouTubeに並ぶのであればシングル的な曲を並べておくのが良いのでしょうね。  このメタルイメージの楽曲にコミカルな歌が乗るのアンマッチ感が面白い。

Steel Panther / All You Can Eat ぶれない感じ

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ブレない感じの期待どおり  ベテランメンバーのコピーバンドが大きく影響を受けた(笑)パロディ曲を作り、時代錯誤な見た目でバカバカしいけど本気な安定したプレーで人気者らしいバンド。サードアルバムもブレない。  1stにあったようなパクリ感は今回もなく、セカンドのような良い音を聞かせます。少し変化があるとすれば、アコースティックギターをうまく使って変化を出したりなど、構成や全体の音作りに知性が出てきた感じです。  変わらないのはパーティロックなIQ低い感じの勢い、それにバカバカしい歌。どの曲も鼻歌になりそうなキャッチーなサビを備えています。  1曲目はクラシカルなアコースティックギターにメタリックなリフが切り込んできますし2曲目はIQ低そうな掛け声でテンション上がります。  楽しく聴けるアルバム。

Steel Panther / Balls Out オリジナリティが強く

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オリジナリティが強く  なりました。Steel Pantherのセカンド。ファーストのFeel The Steelはどこから聞いてもすぐにどこから影響を受けた(笑)がわかるパロディ感満載な感じでしたが、こちらはあからさまな影響は感じません(笑)  雰囲気は変わらず80年代のLAメタル風な風貌に下品でIQの低そうな歌。セックス、ドラッグ、ロックンロールを体現した感じ。この雰囲気で演奏に勢いとパワー感があってノリノリで1枚聞き終わる感じがさすがのベテラン。  楽曲的には影響を受けたのがわからなくても充実しています。1曲目のIn The Futureから2曲目のSupersonic Sex Machineの流れなんかは最高にノリノリに。アップテンポで勢いがある中にサビのメロディが鼻歌になりそうなくらいまとまっていて良い曲。  その後ミドルテンポだったりパワーバラードだったりバラエティに富んだ曲を揃えつつも低IQなのは変わらずバカな感じで突っ走ると。  これは良いアルバム。

Steel Panther / Feel The Steel 良い意味で溢れるB級感

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B級な感じが素晴らしい  この馬鹿げた感じがたまらなく好きです。80年代のHR/HMな見た目、この時代の名曲をパロった感じの曲、バカな歌にしっかりとした演奏。    ヴォーカルのマイケルスターはLAガンズのヴォーカリストだったりギターのサッチェルはメタルゴッドのFightのメンバーだったりと意外にもベテランなので演奏が安定しているのは納得。    アルバム全体としては80年代のパロディを全編で通していて、とにかく元ネタがわかりやすいというかこの時代のロックが好きな方が聞くと笑ってしまう。この辺りは好き嫌いが分かれるところかと思いますが、明らかな影響(笑)を受けつつもしっかりカッコよく自分たちの曲にしているところがさすが。  5曲目のFat GirlはWhitesnakeの白蛇の紋章に入っている名バラード、7曲目のParty All DayはBon Joviの代表曲からY&Tに変化、11曲目のGirl from oklahomaはExtremeの名バラード。  とにかく楽しいB級だけど一流のアルバム。

Damn Yankees / Don't Tread 生身感のある産業ロック

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同時代には  スーパーバンドが幾つかあったような気がします。Damn YankeesもそうですしHSASとかBad Englishとか。どのバンドも素晴らしいのですがDamn Yankeesはアメリカンなパーティーな感じが特に強い感じ。TOTOとか産業ロックと呼ばれるジャンルもある意味似ているのかもですが、産業ロックよりはもっと抑揚、人間っぽ生身感があります。  セカンドはファーストと方向性変わらずにヴォーカルの押し出し感があるアメリカンロック。  楽曲的には3曲目のWhere You Goin' Nowや6曲目のSilence is Brokenなんかが良い線でしょうか。1曲目のDon't Tread on MeなんかはB'zの某曲が影響を受けた(笑)とか話題になっている曲です。