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Grand Funk Railroad / E Pluribus Funk トリオバンドのパワー

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 Garnd Funk Railroadの5thアルバム。Grand Funk Railroadらしいツッコミ具合とパワーのある音。ラストのLonlinessは名曲でオーケストラが入っていたりしますが、やはり直球の1曲目、2曲目がバンドの顔になる曲。  初期のアルバムとその後のWe're an American Bandの間に挟まれてあまり話題にならないアルバムですが、パワーのあるトリオ構成の最後になる名盤。

Orianthi / Heaven in This Hell ブルーズ色濃い1枚に回帰

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ファーストに回帰  前作セカンドはポップなガールズロックなアルバムになっていましたが、今回はどちらかというとファーストアルバムのブルーズな雰囲気に回帰した感じでしょうか。その分楽器をやっていない方などには少し退屈かもしれないです。  重心が低めの骨太な感じで売れ線の音ではないのですがギターの音が心地よいです。少し歪みすぎでもっとGainを下げても良いかなとも思いますが、ピッキングの具合と左手の押弦の感じが良いです。左手で弦を絞り出して音を出しているような感じが官能的で聞き入ってしまいます。  合わせてヴォーカルもより官能的になって良い感じに。楽曲的に70年代風な曲が目立つ感じで、特に1曲目のHeaven in This Hellなんて楽器陣のブレイクを埋めるヴォーカルがツヤがあって色がある感じです。  全体的にこなれてきた感じもあってアルバムのまとまり感なんかもアップしていて最後まで聴きやすいアルバム。アルバムとしては前作がポップ感を楽しむアルバムだとすれば今回はオリアンティを楽しむアルバムかと。

Orianthi / Beleave ポップに変化

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最初に聞いたのはこちら  Michael JacksonのTHIS IS ITで話題になった後に出たアルバムで一般的にも人気があったのかなと思います。直後にはテレビにも出ていたり夏のロックフェス系にも出演していたりしたのを憶えています。  実際に聞いたのはこちらのセカンドが最初。THIS IS ITを見てOrianthiを知りセカンドを購入。その後にファーストを買いました。 ポップな出来  全体的にはとてもポップなアルバムになっていて1曲1曲がコンパクトにまとまっていますので曲として聴きやすいしわかりやすい。ストレートな8ビートロックもあったりバラードもあったり。  雰囲気としてはAvril Lavigneとかそのあたりの流れをギター成分を多めに配合した感じ。  ロック的な話題ですと、STEVE VAIに認められたとかで10曲目のHighly Strungでは2人でインスト曲を。    キラーチューンはやはり1曲目のAccording to Youでしょうか。ポップな感じの8ビートでわかりやすい構成で良いメロディ。ギターソロも前半のペンタトニックを中心としたフレーズからタッピングでしめる感じでよくまとまっています。  (PVを見ると壁にはジミヘンやSteve Vaiのポスターが写っていると)  個人的な好き嫌いとしてはギターも良いですがヴォーカルも良いです。良い声でガールズロックな感じがして。  1点だけ残念だったのがギターソロとかオブリガードの音が後から載せました感が満載の音。なんというか後から録音して切り取って貼り付けた感というかやっつけ仕事感がしてしまうのは自分だけでしょうか。

Orianthi / Violet Journey ブルーズ色の強い1枚

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ローカルな感じで  弾きまくっています。ギタリストが好きなように自主録音した的な感じです。Michael jacksonのTHIS IS ITで有名になったギタリスト。THIS IS ITに参加する前のものです。  全くポップじゃないです。音もどちらかというとチープな感じで、録音した音をそのままな感じ。創り上げた感じのアルバムではないです。  ギターを弾く身としてはこのあたりの雰囲気は大好きで聞き入ってします。 スタイルが特徴ありますね  よく聞いているとサンタナっぽくもありスティーブヴァイっぽくもあり、いろんな面もありますがそれらがベースになってオリジナリティが出ています。  1曲目のLight of MANOSなんてサンタナのような出だし。少し鼻の詰まった感じの抜けきらないトーンでアタックを効かせないで雰囲気を出しているあたり聴きいります。またロングトーンでヴィブラートを効かせたところで音量が上がるというのがギタリストならご飯が食べられるところかと。  2曲目のHe's Goneなんかはアコースティックなリズムに70年代風な#9なコードを使って伸びやかなヴォーカル。  3曲目のタイトル曲では8ビートなロックでインスト。ちょっと歪みすぎかと思うくらいのリードギターでザクザクとメロディを刻みます。  セカンドアルバムの方がきっと有名でポップにまとまった1枚ですが、ギタリストであればこちらの方が聞きごたえがあるかも。

LesPaul Custom 弦アース取り付け

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そういえば弦アースがない  数年使っている81年製LesPaul Custom。ライブやら何やらここ5年くらいではウチの子達の中で最多出場のお気に入り。70年代から80年代始めのレスポールはメイプルネックですし3ピースボディだったりでオリジナルと仕様が異なるので一般的には人気がないらしいですがこれはサステインも長く良い音します。  ただ難点は弦アースがないこと。この時代のものは弦アースがないものも存在するとのことで、まあそんなもんかとあまり気にせずに使っていましたが気になりだすとノイズが気になる。  弦アースを取り付けようにも、リペアに出すのも面倒だし木工加工はできない(したくない)し、と思っていたらネットでピックアップの隙間やボリュームノブからアースを取り出している画像を発見。これなら手軽だしと試しにやってみようかと。 一応ノイズ対策かな  この時代のレスポールカスタムは裏蓋を開けるとヴォリュームなどのサーキットがあるみの箱で囲われています。弦アースがない代わりのノイズ対策かと。  一応開けて見てみましたが、アースが抜けている穴などはありません。同時代のLesPaul Deluxeもありますが、こちらはテールピースのアンカー向けに穴が開いていてテールピースを介して弦アースが取れるようになっています。  対してこちらは穴もなくやはり弦アースはない様子。 ピックアップからアースを取り出し  仕方がないのでリアピックアップのエスカッションを取り外しここからアースを取り出すと。  余っているリード線を探してきてリアピックアップの高さ調整ネジと接続。エスカッションと本体の間から線を引き出します。  アースを取り出す方法としてはボリュームポットを本体に留めているボルトのあたりから取り出す方法もありましたが、ピックアップのエスカッション下から取り出した方が目立たないと思いこちらの方法を採用しました。  で、実際に引き出してみたのが右写真。 短めに引き出して反対側をアンカーボルトとブリッジに挟むようにしました。  リアピックアップのエスカッションとブリッジの間は1センチくらい。かつリード線もボディと同じ黒。上には弦が張られると。  またエスカッションもボディのアーチドトップの角度

【高級で上品】Suhr kojicompレビュー

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上品なコンプレッサー  上品で自然にかかります。  ギターでコンプレッサーというとカッティングやクリーンのアルペジオ、ポップス系のリードなど地味ですが幅広く使う用途があったりします。一方で地味なので(音は大きく変わるのですが)どうセッティングしたら良いのがわからなかったり各製品の特徴がわからなかったりと、とっつきにくいエフェクターであったりもします。  コンプレッサーというとDynacompに代表されるレトロな感じでこの音専用なタイプとVelvetcompのようなナチュラルな縁の下の力持ち的なタイプに2分されますが、Suhr のkojicompはナチュラルタイプ。  レトロなこの音専用タイプだと、この音しか出ないのでセッティングも迷わず、この音が欲しければ買いなのですがナチュラルタイプは難しい。 高いだけあって痒いところに手が届く  つまみは4つ。Comp、Attack、Level、Mix。CompとAttackはコンプレッサーにはよくあるつまみ。便利なのがLevelとMix。  Levelは文字通り出力レベルなのですがブースター的に使うこともできます。  Mixは原音とエフェクトのミックス。これは重要でかかり具合の調整ができます。コンプな音が欲しいけど潰れすぎ、かかりすぎでピッキングの抑揚が薄くなることもあったりしますが、このつまみがあればかかり具合を調節できます。  また特徴としてはVoiceスイッチ。全体的な音の傾向を変えるスイッチなのですが、センターでニュートラル、左でミッド強調、右でハイより強調になります。ポップスのリードの時には左にしてスムーズさを出したり、カッティングで1弦の音を前に出したかったりアルペジオで粒を立てたい時には右にしたり、と、積極的な音作りができます  あとは使う人によって便利なのが裏蓋内にあるトゥルーバイパス・バッファードの切り替え。個人的にはボードの頭に入れてバッファードにしていますが、これが切り替えられるのは便利。  合わせてFX-link。外部からオンオフを切り替えできます。バッファードに設定しバッファーにするためにスイッチャーの手前に置いています。このような設定でもスイッチャーからオンオフをコントロールできるので切り替えや接続の自由度が高いです。

David Lee Roth / Skyscraper これも良い出来

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落ち着いたがよく練られた1枚  中古屋などでたまに投げ売りで出されていたりしますが良くまとまった1枚。前作と同様にギターがSteve VaiでベースがBilly Sheehanのハイテクコンビ。  前作ほどの強烈な個性やハイテクはなく、正直なところインパクトでは完全に前作に軍配が上がりますが、良く聞くと地味なところで巧さが光る1枚。  1曲目のKnuckleboneなんてご機嫌なロック。まずイントロのギターが巧い。こういうフレーズをこういうトーンで弾くってのは難しいんですよね。バッキングもうまくヴォーカルに溶け込むようなミュートしながらのアルペジオを挟んだり。間奏は転調して完全にSteve vaiな感じ。  2曲目のJust Like Paradiseは壮大なギターリードがあるので雄大なヴォーカルメロディが際立ちます。    全体的にSteve vaiのギターを前面に出した感じでVaiの滑らかなギタートーンとハスキーなシャウトがうまく住みわけられて良いまとまりになっています、  対してベースは少し地味に淡々と弾いている感じ。  楽曲的にもSteve Vaiは感じが前面に出ていてVaiのアルバムで聴けるような進行がアプローチがあります。  楽曲やプレー、各自の個性などがうまくバランスしたロックアルバムでありポップアルバムでありエンターテイメントな感じです。

DOD Overdrive Preamp/250 レビュー

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手軽なブースター  DOD Overdrive Preamp/250。Yngwieが使っていたとして有名なモデル。世代によりいくつかバージョンがありますが、今回は最も巷で一般的なソリッドな黄色でLEDがないタイプ。  価格は中古で5000円程度から。サイズはMXRサイズで使いやすい。コントロールはGAINとLEVELで迷わない。真空管アンプのブースターとしてはBOSSのOD-1とかTubeScreamerとかと並んで有名な部類かと。  同じサイズ、値段、使い方のMXR distortion+はほぼ同じ回路だそうで、 そちらとの比較は別記事で記載 しています。 見た目など 上記でも記載しましたがサイズはMXR、コントロールは2つ。 大きなポイントは下記の2つ。 1 LED  LEDがありませんのでオンオフの見分けがつきません。オンかオフか普通に音を聞けばわかると思いますが、一瞬迷う時があります。  完全に踏みっぱなしの方は問題ありませんが、ソロでオンにしたいなど踏み替えを行う方。ステージの上などでは頻繁に踏み替えると一瞬今どちらなのか迷ってしまう時もあります。そのような時にやっぱりLEDは必要かなと。スイッチャーのシステムの中に組み込む人であればそちらで視野性が確保できるので良いかと。 2 電源  電源の形状が違います。日本で一般的なセンターマイナスの2.1mm、一般的なアダプターやパワーサプライでは会わずに、ミニプラグ型になります。  これはRATとかBIGMUFFとかの古典的米国製ペダルに多いタイプで、こんなタイプ( Ex-pro イーエクス・プロ 3.5mmミニフォンジャック DC変換アダプタ DCA-3.5 ) であれば500円くらいで売っていますので大きな問題ではありませんが、わざわざ購入しなければならないのはちょっと面倒ですし、何より持ち運びの際などに落としてしまったりなどあるかもです。  この手のペダルでは電池の音にこだわる人も多いと思いますし電池自体の長持ちするので電池の場合には全く問題ありません。 音  音はストレートでザクザク、乾いた音がします。やっぱり真空管アンプを歪ませてそこにブースターとしてプッシュするのが良い使い方。JC-120系

David Lee Roth / Eat 'em & Smile バランスの良い1枚

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カッコ良いです  David Lee RothがVanHalenを脱退した1986年に出したアルバム。    カッコ良いですよ、ダイヤモンドデイブ。 歌のウマさとかそういう次元ではなく、エンターテイナーって感じです。この時代は派手さとか豪華さが売りになった時代。多分にもれずこのアルバムも。バンドとしての格好良さのポイントって個々人の技量とかではなくメンバーのバランスとかお互いを引き上げるフィーリングとかが結果として良いプレーや音を引き出していると思います。このアルバムは正にそれを体現しているアルバム。  ギターはStive Vai、ベースはBilly Sheehan。ハイテクの2人で、注目されるのもその辺り。楽器陣のスーパープレーがあってこそダイヤモンドデイブのキャラとかエンターテイメント性が立っている感じ。  1曲目のYankee Roseからスティーブヴァイらしい重厚なギターの音でリズム隊も重心低くどっしりとビートを刻みます。この安定感の上に自由なヴォーカルが乗ると。個人的にはイントロのワウを使ってしゃべるギターが面白い。  続いて2曲目のShy Boy。Billy Sheehanがメンバーなのであえての選曲だと思いますがこのパワー感もすごいです。安定したバカテクの上での勢い。  ただアルバムでは、Yankee RoseとかShyboyとかのアップテンポのハイテク曲も良いのですが、ダイヤモンドデイブの良さはアルバム最後のThat's Lifeのようなブルージーなリアルアメリカンソングだと思います。

Alcatrazz / Dangerous Games かなり地味な印象

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コンパクトにまとまった1枚  86年のAlcatrazzのサード。全2作に比べるとインパクトがないのは事実。でも全体としては産業ロック的にまとまっていて流して聴くには良いアルバムかと。  1枚目でインギー、2枚目でスティーブヴァイとスーパーギタリストが看板になっていた感じで、さらにレインボーでのリッチーの印象もあってグラハムボネットは看板ギタリストと組む印象がありましたが、今回は正反対。  ギターはダニージョンソンという人。全く知りません。ギター的にはそつなく弾いてコンパクトにまとめるタイプかと。そういう観点では上手い人。  楽曲的にはキラーチューンもなく印象には残らないので「ながら聞き」向けのアルバムです。  グラハムのヴォーカルも全体の雰囲気に合わせてか、小さくまとまっています。  やはりAlcatrazzとしてはスーパーギタリストを擁してグラハムボネットと2枚看板で行って欲しいというか、世間的にもそのような印象が強いかと。グラハムボネットのヴォーカル的にもギターの押し出しに引っ張られて良い前に出るタイプのように思います。  ぜひ看板ギタリストとペアになって復活して欲しいなと。  しかし「おはよう東京」ってのは・・・

Alcatrazz / Disturbing the Peace ギターの色が濃く出ます

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同じバンド名でも全く異なる  グラハムボネット率いるAlcatrazzのセカンド。ギターはSteve Vai。前作もそうですがAlcatrazzはギターのキャラでアルバムの方向が大きく変わります。  前作のYngwieはキャラ的にRainbowの延長的な感じもありグラバムボネット的には違和感もなく、独特なインギー節も加わって名盤だと思います。曲もネオクラシカルというかマイナー調の曲が多い。対してこちらは器用なギターとポップな楽曲。メジャーキーも多く全体的な音作りも派手な感じになっています。  グラハムボネットにどちらがあっているかというと・・・どちらも合っていないかな。  ここまでギターのキャラで雰囲気が変わってしますとAlcatrazzというバンドはグラハムボネットのバンドというよりはギタリストのアルバムのような気がしてきます。  ただ歌のスタイルは相変わらず血管切れそうなシャウトを聞かせます。  ギターはよく聞くと変態的なアイディアがちりばめられていて、1曲目のイントロなんかはディレイの返りをリフの一部のように弾いているのでしょうか。ライブ的に楽しむというよりはスタジオで作り上げるような感じの音。ライブでは前作の曲のインギーのフルピッキングのフレーズをタッピングで弾いたりしています。  以前、Steve vaiがYoungGuitarか何かの雑誌のインタビューで語っていたのを覚えています。Yngiweが抜けた後のAlcatrazzのギタリストオーディションにスティーブヴァイとクリスインペリテリが受けていて、ヴァイはインペリテリのギターを見てあまりの上手さにインペリテリに決まったと思ったと。だが実際に合格したのはVai。その後にインペリテリのバンドでグラハムボネットがヴォーカルで加入するというのは何かの縁でしょうか。

Vandenberg / Alibi 最終作

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 これは前作と比べると少し残念というか悲しげな感じがするアルバム。前作でVandenberg節が確立してキラーチューンも揃った感じなのですが、今回はインパクトが薄かったなと。バンド自体はこのアルバムを最後にヴォーカルが脱退しエイドリアンバンデンバーグはWhitesnakeに加入と。そんな事情もあって余計に悲しげに聞こえるのかも。  全体的にはクラシカルな骨太感が薄れてUSポップスのような雰囲気が増えた印象。この時代の流行ですね。コーラスも厚くなっています。  アルバム自体は地味ですが良いまとまり。1曲目のAll The Wayなんかはギターのイントロが秀逸。このようなアルペジオってなかなか発想できないですしここからの展開というのも名曲です。  ここからヘビーな感じの2曲目 Pedal to The Metal。ブリッジミュートからハーモニクスでしめるイントロが印象的。  3曲目Once in A Lifetimeはメジャーキー。80年代のUSポップスのような曲。  4曲目Voodooはまさにカッコ良いロック。従来のVandenberg調な曲。ギターソロがクラシカルで美しい。続く5曲目Dressed to KillもVandenberg節のアップテンポ。Fighting Against The Worldは前作のThis is Warのような雰囲気。  How Longという印象的なバラードを挟んでアコースティックギターの短いインスト。その流れでタイトル曲のAlibi。  ラスト曲はInto The Arenaのようなインスト曲。壮大な感じの音使いで締めます。

Vandenberg / Heading for Storm 会心の出来

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ファーストから進化  Vandenbergのセカンド。ファーストから大きく進化しました。セカンドと比べるとファーストはかなり地味な感じがします。楽曲的にもキラーチューンが入りましたしギタープレーもクラシカルベースのプレーに磨きがかかって。  ギターはブリッジミュートの音が気持ちが良い。ソロなどでは駆け上がるとき、降りて行くときにミュートで一気に。スケールをそのまま動くことも多いですし特に高そうであるわけでもないのですが絶妙なタイム感でスリリングさが出ています。  このスリリングな上下運動の後にミュートしないロングトーンが続くわけです。強目のピッキングでヴィブラートを聞かせると一気に泣きのギターになると。 キラーチューン Friday Night メジャーキーのイントロリフが気持ちが良い。Aメロでマイナーキーになりつつサビではイントロの展開。ソロではツインリードで印象的なスケールで。 Different Worlds Vandenbergの魅力の一つってエレキのエモーショナルなプレーも良いのですが、アコースティックの叙情的な感じも大きいと思います。そんな感じを堪能できる名バラード。間奏のアコースティックでクラシカルなソロからディストーションに変わるあたりが秀逸。ブリッジミュートで溜めつつ引っ張る感じが泣きのポイント。 This is War Kill The Kingのようなイントロで始まる名曲。Vandenbergに求めるものの1つがこのような曲でしょうね。クラシカルなギターソロが良い感じ。ロングトーンの幅広なヴィブラードがこちらも泣きのポイント。 Waiting for The Night クラシカルなアコースティックから疾走感のある曲に展開。  

Vandenberg / Vandenberg コンパクトにまとまった名盤

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コンパクトにまとまった  82年Vandenbergがオランダで結成したバンド。Whitesnakeに加入する前の出したアルバム。この頃からwhitesnakeの作曲、ギタープレーに通じるものを感じます。  楽曲的にはコンパクトにまとまって聴きやすい。ともすれば産業ロック的なメロディセンスがあり、起承転結がはっきりした構成。ポップソングのような雰囲気も感じます。  産業ロック的でありつつも4人構成で余計な音は入っていない。ストリングスがフューチャーされたバラードもない。ストレートなロックのみです。  ギターは決して派手ではないです。地味ですがプレーも起承転結を押さえたもの。歌に絡むバッキングと抑揚のあるソロ。当時流行ったギターヒーローは何かしらテクニカルな特徴なんかが先行したりしますが、そういうものはないです。ツボを押さえたプレーできっとヴォーカリストは欲しがる感じなのかと。  個人的にはVandenbergの頃のギタートーンはかなり好きです。レスポール系のストレートな音。エフェクトなどもほとんど使っていない音ですが伸びがあってエモーショナル。ソロではブリッジミュートを効果的に使いながらスリリングさを出しています。  残念なのが少しヴォーカルが弱い感じがします。ギターがヴォーカルを立てるタイプなのでもっと前に出るタイプの方がマッチしているのかなと。 楽曲 Your Love is in Vain アルバムの1局目にしては珍しいシャッフルリズムでルーズな感じ。サビに来ると惹きつけるコーラス。 Wait イントロのアコースティックギターが良い感じ。そこから哀愁ある感じに始まる。間奏にハーモニクスを混ぜつつキーボード的な雰囲気を出しています。 Burning Heart 名バラード。Aメロのアコースティックではハーモニクスをアクセントに使い、サビのディストーションでは白玉弾きでゆったりした雰囲気を。