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David Bowie / Station to Station ファンクと電子音楽の間

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 1976年 David Bowieの10枚目のアルバム。  アルバムごとに音楽性が大きく変わるDavid Bowieですが、前作Young Americansのファンクなノリと次作Lowの電子音との間にあるアルバムで結果的に上手くミックスされた良いアルバムな気がします。  キラーは1曲目のタイトル曲。1曲目から10分を超える大作。怪しいピアノからファンクでポップな感じに変わるクセの強い曲。

Psychedelix / Smoky 十分な聞き応え

ミニアルバムですが  十分な聞き応え。96年のPsychedelix名義でSMOKYのセルフカバーが含まれたミニアルバム。これカッコ良いです。ジムコウプリーのドラムが良い音しています。ハイハットに表情がありつつスネアが高めの音で音抜けが良い。この音抜けがファンクな感じになっていて曲全体のノリを作っています。  このドラムに合わせてベースもリズムカルでよくマッチ。跳ねた感じの雰囲気にギターのカッティングが乗ってすぐに聞き終わります。  まず1曲目の SMOKY。いうまでのないCharの代表曲のセルフカバー。ドラムとベースのリズミカルな雰囲気にギターのカッティング。エッジがあるけど柔らかいCharの音。シングルコイルの1つの理想の音でしょうか。  あとは最後の5曲目。So Much in Love。これが良い曲。Jimi HendrixのLittle Wing的なイントロから始まるバラード。イントロのギターがカッコ良い。  全5曲ですが十分な聞き応え。

Psychedelix / Stand ロックに回帰

ロックに回帰  サイケデリックスのサードアルバム。これまでのジャズ的というかアダルトな大人な夜の雰囲気からロックな感じに戻りました。余計な音もなくなりソリッドな感じに仕上がっています。印象が大きかったのがベース。これまでフレットレスベースでロック寄りというよりはジャズ寄りな感じのプレーでこれがサイケデリックスな雰囲気を作っていたのですが、ベーズ脱退によりロックなアプローチ。全く別のバンドのように雰囲気が変わりました。  ギターはよりソリッドでエッジのたった音。シングルコイルの良い音が出ています。この頃のギターマガジンか何かのインタビューではアンプはマッチレスと言っていた気がします。  ただ楽曲的にはちょっとムラがある印象でアルバムとしては後半がちょっと退屈になるかなとも。  1曲目のStandは重厚なロックチューン。キメのブレイクのヴォーカルだけになるところがカッコ良い。  2曲目のMerry Go Roundはこのアルバムのキラーチューン。アップテンポでカッティングがカッコ良い。これもブレイクのカッティングのタイム感がノリノリになる。  でも3曲目以降の印象があまり残らない・・・

Psychedelix / Psychedelix II アダルトな雰囲気

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よりアダルトな雰囲気  94年のPsychedelixのセカンド。これは発売当時よく聴きました。ファーストよりも曲自体はポップになりつつもギターの音が立つ感じで、ベースのフレットレスもキャラクターが立っています。  ホーンセクションが入りそうなビッグバンド的な曲もあったりギターオリエンテットな曲もあったりバラードもあったりと多彩になりアルバムとしても楽しめます。ファーストよりも東京発のアダルトなロックな感じ。昔の六本木のようなアダルトな雰囲気が合う感じ。  1曲目のRowdy Boysはギターロックな感じ。ミドルテンポにエッジの効いたドライブギター。間奏では珍しくツインリード。  In Youe Eyesなどゆったりした大人な曲を挟みつつ、5曲目のHey Jimi。これはJimi Hendrixを歌った曲。この曲は6弦をDにして弾いていますね。サビ最後のヴォーカル、ギターのユニゾンのキメがカッコ良い。  またバラードを挟みつつ、Livin in Tokyo。ビッグバンド的なジャズ的なファンク的な感じがカッコ良い。  これで盛り上げつつラスト前のCrying  Shameがキラーチューンでしょうか。サビのメロディが印象的でフレットレスベースもブリブリ聞かせています。

PSYCHEDELIX / PSYCHEDELIX 90年代のChar

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90年代のCharの音  これまでのJOHNNY, LOUIS & CHAR、PINK CLOUDとは異なる音。PINK CLOUDはトリオで音の隙間を出す感じのトラディショナルなロックな感じですが、PSYCHEDELIXはジャズ寄りの音。    ギターもそれまでのPINK CLOUD系な音よりも少し柔らかい感じの印象があります。プレー自体は変わらずでリズミカルなカッティングを活かしたバッキングが印象に残ります。アンプで軽くドライブさせてコーラスを入れた音。  ベースがフレットレスベース。フレットレスの独特な丸い音がジャズ感を出しています。  ドラムがスネアの音が特徴あり。スコンと抜けるスネアでギターのカッティングとマッチしてノリノリになります。  楽曲もPSYCHEDELIXではポップにまとめた感じの曲が多く、とても聴きやすい。  1曲目のMOVE ONはギターのアルペジオのイントロからサビの伸びのあるヴォーカルが印象的。2曲目のLet Me Try Your Shoes onではカッティングのバッキングとスネアが曲全体をドライブさせてノリノリになります。  それ以降もノリノリのインスト曲もあったり大人のバラードなどもあったりで、東京の大人の夜のようなアルバム。

HSAS / Through The Fire 隠れた名盤

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1枚限りの  スーパーパンドって感じでしょうか。ボイスオブアメリカなサミー・ヘイガー、ニール・ショーン、ケニー・アーロンソン、マイケル・シュリーヴというアメリカのロック・ミュージシャン4人が、ヘイガー、ショーン、アーロンソン、シュリーヴ(HSAS)名義で1984年に発表したアルバム。  典型的なアメリカンロックな感じで明るく伸びやかな音。サミーヘイガーのヴォーカルもニールショーンのギターも完全にそっち方向。  アルバムの印象としてはニールショーンのギターがとにかくロックしています。サンタナでもジャーニーでもなくHSASです。ニールショーンのギターソロはジャーニーなどでも聞ける通り、1回し目はヴォーカルのメロディーを発展させた感じのロングトーン多めのプレーで、2回し目は1回し目の印象を残しつつ音符を詰め込む感じ。このソロの組み立ては印象が残るし曲としての一体感が出て良い感じ。  キラーチューンとしては2曲目のMissing Youと6曲目のWinter Shade of Paleでしょうか。

Lionsheart / Abyss 戻ってきた感じ

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戻ってきた  2004年の4枚目。  ダイナミックな躍動感あふれるハードロックな感じが戻ってきた感じがします。このバンドはヴォーカルのSteve Grimmett以外はメンバーがチェンジしてたりするので実質ソロアルバムな感じかと思います。基本的にはヴォーカルの好きな感じで得意な音域や歌い回しが随所に。  このヴォーカルは見た目はアレですが歌はうまい。ファーストの頃は男臭いパワー感ある声一本で攻めていた感じですが、このアルバムあたりでは少し声が枯れてきたというか伸びなくなってきた感じもありますが、逆にその枯れた部分を活かして表情をつけています。こういうのが上手いヴォーカリストなんでしょうね。  8曲目のIf You Cut meなんて名曲だと思います。

Lionsheart / Under Fire 咆哮が聞こえないかも

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咆哮が聞こえない?  98年のLionsheartのサード。残念ながら咆哮が聞こえなくなりました。    セカンド同様にブルーズ感を出したアルバム。個人的には耳に残る曲も少なくちょっと残念な感じでした。なんというか期待していたブリティッシュハードロック感が薄い感じ。  とは言いつつもよく聞くと、4曲目のLet the Children Playでは哀愁あるメロディが聞けますし5曲目のDevil's Trainではヘビーなリフで引っ張ったり、と良いものもあります。  このバンドって雰囲気的にBad Moon Risingっぽい雰囲気も感じるんですよね。