投稿

Grand Funk Railroad / E Pluribus Funk トリオバンドのパワー

イメージ
 Garnd Funk Railroadの5thアルバム。Grand Funk Railroadらしいツッコミ具合とパワーのある音。ラストのLonlinessは名曲でオーケストラが入っていたりしますが、やはり直球の1曲目、2曲目がバンドの顔になる曲。  初期のアルバムとその後のWe're an American Bandの間に挟まれてあまり話題にならないアルバムですが、パワーのあるトリオ構成の最後になる名盤。

Dokken / Under Lock & Key これで完成かと

イメージ
1種の完成形  85年の3枚目。  個人的にはこのアルバムでDokkenの完成を見た気がします。  大きく変わったのは楽器の音。2枚目までは軽めの音で一本調子のリズム隊。粗めのディストーションで若さのあるギター。これが単純だけど重厚になったリズム隊にむっちりしたギターが重なり、哀愁メロディに磨きがかかると。  各曲も構成も練られていますし、コーラスワークもしっかりしています。 アルバム全体としても1曲目のクリーントーンのアルペジオから厳かに始まって、In My Dreamsでしっかり印象付け、中盤から後半にかけてリフでザクザク、最後の曲でアンプのノイズの余韻でアルバムが終わると。  残念なのは、このアルバムから歌とギターが違う方向を向き出したのがなんとなくわかること。  このアルバムでは違うベクトルでお互いに引っ張ることでバンドの面積を拡大させている感じで良い方向にまとまっていますが、これが次作では違う方向に進みすぎて別の面になってしまうと。 佳曲が揃って Unchain The Night 厳かなクリーントーンのアルペジオからリズムインするところがカッコ良い。 5thフラットを入れたジョージリンチらしいイントロリフに哀愁メロディに拍車をがかかった歌が乗る。メロディアスで上下の移動が大きいギターソロが印象的。 The Hunter これもDokkenらしい。歌が落ち着いた感じで始まるが徐々に熱くなる。 In My Dreams 代表曲。イントロのコーラスが美声で素晴らしい。ギターソロの前半がメロディアスで前半の締めのジョージリンチらしい音使いに後半のタッピング。 Lightnin' Strikes Again この曲のタイトルはその後のアルバムでも使われています。 ギターリフがカッコ良い。 It's Not Love ロックな感じにまとまった良曲。イントロのギターが意外な感じがします。 Will The Sun Rise メロディが大好きです。湿っぽい感じでDon Dokkenの良さが出ています。 Til The Livin' End イントロギターリフの5thフラットの音がカッコ良い。 この曲は終

Dokken / Tooth and Nail 出世作ですね

イメージ
LAメタルの名盤  Dokkenのセカンドアルバム。これは名盤。 1stと比べると曲も音もぐっと垢抜けた感じがします。  このアルバムでDokkenが完成した感じでしょうか。哀愁メロディの柔らかいヴォーカルと攻撃的なギター、美声コーラスと魅力が詰まっています。  全体的にワイルドで攻撃的な雰囲気にまとまっています。  個人的にはリズム隊がもっと練られた感じだったり絡んでくるともっと面白いのかなとも思いますが、この単調な感じが逆に歌とギターを浮き上がらせる感じになって良いのでしょうか。 代表曲もこの時点で Tooth and Nail 1曲目から繋がる感じの半音下降フレーズで一気にテンションあげます。 これはキラーチューン。95年の来日公演をもに行きましたがこれが1曲目でした。 このギターソロがアグレッシブに上下します。この辺りがスリリングで良い。 Just Got Lucky これも割と有名曲でしょうか。メジャーキーでキラキラした感じの曲。 この時代特有の、曲のタイトルを連呼するサビ。 Into The Fire ヘビーな曲で好きです。 これもサビでタイトル連呼。 ギターソロはメロディックな感じでまとまっています。 Alone Again おなじみのバラード。良いメロディでドンドッケンらしさが詰まった感じです。 Turn on The Action ちょっと変わった感じのリフが印象的な曲。曲ラストのギター弾きまくりで締めるあたりがこのアルバムを象徴する締めになっていて良い感じ。

Dokken / Breaking The Chains 哀愁メロディはありますがギターは控えめ

イメージ
デビュー作  82年でデビュー作です。この頃はまだジェフピルソンではないようです。  全体的な印象としてはDon Dokkenが名実ともにリーダーな感じでしょうか。歌中心で演奏は控えめ。上手いのですがバンドとしての一体感とか熱さみたいなものはまだありません。  ギターは抑えているのか迷っているのか。あまり特徴のない感じの音です(アルバム最後に収録されているParis is Burningは別)。  リズム隊も単調。  対して歌は印象的です。Dokkenの魅力の1つって、メローな歌声によるヨーロッパ的な哀愁メロディと尖ったギターが合わさることだと思っていますが、この頃からヨーロッパ的な哀愁メロディはできているかと。  もう1つの魅力がコーラスだと思いますが、Breaking The Chainsなんかはそれが完成しています。  ちょっと青臭い感じもしますが、良いアルバムかと。 ギター控えめで残念ですが良い曲です Breaking The Chain これは代表曲。イントロから曲前半までは普通なのですが、サビのコーラスとメロディが良い。 In The Middle フランジャー的なクリーンサウンドのイントロから始まるシャフルリズム。 ギターソロはジョージリンチらしい感じ。 Felony Back in The Streetsに入っていた曲。全体的に重心低めに整えられた感じ。ちょっと退屈な感じかな。 I Can't See You 80年代の歌謡曲のような雰囲気。 Live to Rock サビのギターのバッキングが良い音。 Seven Thunders イントロのギターを聞くと、アップテンポの8ビートかと思いきや、16分音符のリフだったのがびっくり。 Stick to Your Guns ベースかカッコ良い。 Paris is Burning この1曲のためにアルバム買っても良い感じのライブ音源。 曲自体は単調なんですが、演奏とコーラスが良いです。

Dokken / Back in The Streets Dokkenと呼ぶべきか?

イメージ
Dokken名義なのか  79年のアルバムで発表年から見るともっとも初期のものになりますが、調べるとDon DokkenがDokken以前に活動していたバンドの音らしいとかDokken結成前のデモテープの音だとかいろいろ書かれていますが、Dokkenではないらしい。  デモテープなのでメンバーも、あのメンバーではないようですし音・演奏もラフな感じです(アルバムのクレジットにはジョージリンチ、ワイルドミックブラウン、Rattのフォアンクルーシェの名前がありますが)。個人的には巨匠が入っていないので特にどうも思うこともないのですが。  声はさすがに若い。Don Dokkenのメローだけど若さある歌が聞けます。決して超絶に上手いタイプのヴォーカリストではないのですが雰囲気あるカッコ良い人、な感じはこの頃から。 普通な感じなのですが Felony これはBreaking The Chainsに収録されています。こちらは少し早くて尖った感じ。若いワインような感じで熟成されていない感じです。 Day After Day アコースティックで歌がよく聞ける。メローな感じの歌がよく合います。 Liar 、Prisoner 当時のライブ音源なのですが、ちょっと無理をした感じのシャウトが印象的。

Gary Moore / Corridors of Power これは名盤!!

イメージ
ハードロックの名盤  ザクザクしたリフにハイトーンのメロディ。勢いのあるロック、美声のバラード、泣きのソロと良いところ全てが入っている感じがします。  80年代のHR/HMブームの名盤でしょうね。  ドラムにイアンペイス、ベースにニールマーレイと有名どころ。個人的にはこのアルバムのベースラインがカッコ良くて好きです。ロックベースのお手本的な。  Deep Purple的なビート感はあまりなく全体的にメローな感じで歌を立てるリズム隊になっています。  ギターはストラトが多めでしょうか。 歌のバッキングでは重心低めの音で、ソロはトレブリー気味の音作り。あまり歪んでないのですがアンプのキャビネットが震える感じが理想的なストラトの音。  全体的にはリバーブが強めの音。ストラトでミュートしたドライブサウンドにはリバーブ強めがよく合います。    また意外にストラトゆえの特徴ですがバイオリン奏法が結構聞けますね。  歌は見た目に似つかわしくなく美声のハイトーンでハードな曲とメローな曲がバランスよくまとまっています。特に自身が歌っているので歌中心にまとめられた曲が多く、Aメロ、Bメロ、サビのようにまとまっていて聴きやすいです。  歌中心だけあって、ギターは空気を読んで出すところと引くところをわきまえた感じ。非常に大人な弾き方で参考になります。 高い完成度 Don't Take Me for a Loser ヘビーなリフから始まる1曲目。5弦、6弦のミュートしたルート音に2弦3弦を入れつつのリフにBメロのテンポ半分になる部分がタメとHR/HMの良さを詰め込んだような曲。間奏のレガートからのソロがストラトのロックサウンドで気持ちが良い。 Alway Gonna Love You 美声を活かしたバラード。ソロのサステインが聴きどころ。 Wishing Well ミドルテンポの重い雰囲気の曲。歌のバックのミュートしたギターの音が重心低めのイコライジングで曲にマッチしています。間奏前のバイオリン奏法が良い音しています。 ギターソロはトレブリーな音でアグレッシブです。 Gonna Break My Heart Again サビがWhitesnakeの曲に似ている雰囲気の

MXR distortion+とDOD Overdrive Preamp/250との比較 微妙な違いあります

イメージ
有名な2台を買ってみた  たまたま中古で安く見つけたので買ってみました。古典的なペダルであり有名なギタリストが使っていたのでギタリストとしては非常にネームバリューが高いペダル。  特にビンテージやプレミアものではなく普通の普及品です。中古ですので特に年代等は不明ですが、割と綺麗ですので最近の普及品かと思われます。  MXR distortion+はランディローズの使用で有名です。インタビューによるとdistortion+のつまみを両方フルにしてMarshall1959のブースター的に入れていたとのこと。  対してDOD Overdrive Preamp/250はYngwieの使用で有名。こちらもつまみを両方フルにしてMarshallのブースターとして入れていると。  違いはギターがレスポールかストラトか。 回路が似ているらしい  ネットで調べるとこの2台は中身の回路が似ているらしい。と、いうか使っているパーツは多少異なるがほとんど同じらしいと。  そこでどのくらい違うのか興味があり比べてみることにしました。 外観的な違い  外観的な違いを比べると、両方ともつまみは2種。ネーミングは違いますがGAINとLEVELです。つまみが少なくてわかりやすいのが迷わなくて使いやすい。    大きさは少しだけDOD Overdrive Preamp/250の方が大きいです。実際に持ってみると、DOD Overdrive Preamp/250の方が明らかに重いのがわかるくらい重量は違いがあります(もちろん両方ともコンパクトペダルの範囲なのですが違いという意味では)。  電源関係ですが、歪み系は新品電池だと明らかに音が違いますので電池へのこだわりがある方も多いかと思いますが、両方とも裏蓋はネジ止めです。電池交換は面倒です。  一方ボードの中に組み込んだり電池の残量が気になったりと何かとアダプターから電源をとる機会は多いかと思います。 アダプター系はこの2台は異なります。  MXR distortion+は9V センターマイナスの2.1mmのプラグ。よくあるBOSSなどのアダプターやパワーサプライからの電源がそのまま使えます。  対してDOD Overdrive Preamp/2

VAN HALEN / A Different Kind of Truth 復活作で昔の雰囲気

イメージ
期待通り   20年くらい前にベスト盤が出た時にはちょっとだけデイヴでの曲が入っていましたが・・・それっきり。で、今回ダイヤモンドデイヴでのアルバムのニュースを聞いた時には、嫌が応にも期待大。  ただ購入前は期待半分・不安半分でしたが、実際聞いてみてヘビーローテーションへ。  サミー期は良い曲なのですが歌重視のポップソングな印象。ギターもヴォーカルの後ろでは完全にバッキングに徹していたり・・・・やはりVAN HALENらしさではデイブ期だと思います。  VAN HALENのギターに求めるものはバッキングと歌メロのような明確な区分けはなく、ギターリフとそこにうまい具合にハマるボーカル。本当にこの自由なギターがカッコ良い。そこに合っているかどうかギリギリのラインを行くヴォーカルと。 それが楽しそうでテンションが高くてロックなわけです。  さすがに歌もギターも昔のアルバムほど若さ特有のキレはないですが、パワーはあります。  ドラムの独特のスネアの音。これは好き嫌いがありますがこの音だとVAN HALENな感じがするわけです。  惜しむべきはベースがマイケルアンソニーじゃないこと。 初期のアルバムでは独特のベースの音やフレーズもよかったのですが、なによりハイトーンのコーラスが良いアクセントになっていたと思います。  騒がしいです。全編バカっぽいです。バラードなんかありません。まあそれが良いんです。VAN HALENにはそれを求めています。  13曲で51分というのもアルバムとしてまとまっていて良いです。 曲も良いです Tattoo ブラウンサウンドで始まる1曲目。コード進行やアクセントの取り方が昔ながらの VAN HALEN 風。あのスネアの音とともにテンション上がります。 She's The Woman 3枚目のアルバムなんかに入っていそうな雰囲気ですね。 16 ビートの裏で入るギターが気持ち良い。間奏で転調して入るギターソロが良い感じ。 You and Your Blues イントロのミュートしたリフが印象的。 China Town タッピングのイントロから始まるハイスピードナンバー。イントロのツーバスと合わせて、 Hot For Tea