独特なリズム感
94年、デンマークのトリオバンド、Dizzy Mizz Lizzy。バンド名がBeatlesを意識しているのでしょうか。通じるメロディラインなど感じられます。
発売当時、所属していたロックバンドサークルでは流行っていて、一般常識的に聞いていました。
時代的には80年代のLAメタルに代表されるHR/HMブームも一段落してグランジなどが流行っていた時代。ギターヒローではなくギターヴォーカルでじゃんじゃん鳴らしている感じ。個人的には好きになれなかったグランジブームですが、その中でグランジでもなくHR/HM的でもない独特の感じなバンドでした。
まずはトリオ構成ってのもありますが、ヴォーカルが前に出ていない。いわゆるヴォーカリストではなく楽器のついでに歌ってしまった感じ。哀愁メロディで耳に残りますが淡々と歌います。
で、ギターもHR/HMにあるギターヒーローではありません。こちらも淡々と弾きます。
何がそんなに惹かれるか。独特のリズムとユニゾンなバンド自体の巧さが耳を弾きます。変拍子を挟みながら単音リフのユニゾンで、まさに右に左に揺さぶってゆく感じ。
1曲目のIntroから2曲目のWaterline。この出だしてそれまでのバンドとは違うってのがよくわかります。重心低めに独特のリズムで攻めてきます。
4曲目のLove is The Loser's Gameなんかは良いメロディ。
5曲目はGlory。印象的なイントロのギターリフ。
8曲目のLove me A littleはベースリフで引っ張ってゆくカッコ良さ。
3枚目のアルバムを出しましたし、今後も出し続けて欲しいバンド。
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