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Bon Jovi / Forever 期待するものとは違うけど

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 2024年 16枚目のアルバム。 前作が2020というアルバムでこのアルバムの流れがある気がします。感じたのはBonJoviというロックバンドのアルバムではなく、Jon Bon Joviのソロアルバムのような感じだと。やはりリッチーサンボラの存在感はいうものがな、楽曲のバランスやギターリフでグイグイくる感じがないなと専業ギタリストの存在の有無が大きいかなと感じます。 ただ1曲目 Legendaryなどキラーチューンと思われるものもありさすがメロディメーカーだなと。

SKID ROW / Revolutions Per Minute これは別物

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これはさすがに  別物といえるかも。  エッジの効いたハードロックもあるのですが、カントリー!  聞いたときにはさすがに別のバンドが間違って入ったのか、と思いました。    バンドとしての一体感とかアルバムの流れとか無視して、曲単位で好きなものを入れていった感じなのでしょうか。1曲1曲で聞いたときには違和感は少ないのですが、SKID ROWのアルバムとして聞いたときには違和感ありまくり。  逆にそのギャップとか苛立ち感が楽しいかも。

SKIDROW / Thickskin これまでとは

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大きく異なる1枚  ヴォーカルとドラムがメンバーチェンジした新生SKID ROWの1枚。  やっぱりヴォーカルのキャラはバンドの印象に大きく影響を与えます。歌メロが大きく変わるのも曲の印象を与えます。  個人的には高音の伸びやかなシャウトだったり、エッジ感がなくなったのは残念なのですが、新ヴォーカリストジョンソーリンガーは野太いタイプでずっしりくる感じのタイプ。このヴォーカルに合わせて曲や全体の音もずっしりきています。  昔はBonJoviに近いアイドル的なキラキラ感やバラードのしっとり感もあったのですがこのあたりは薄くなり汗臭い男のモダンヘヴィネスになりました。  アルバムの1曲目 New Generationから新ヴォーカリストのキャラ満載のヘビーな曲。無理に以前のヴォーカルを意識したりせずに自分らしさを出していてカッコ良い。  ただ昔からのファンにとってはこれをSKIDROWと言って良いのかどうかは賛否が分かれるかと。

SKID ROW / B-side Ourselves ミニアルバムだけど

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聞き応えあります。  ミニアルバムかつカバー曲。  ヴォーカルが脂の乗り切ったというか、自分の特徴やポイントを掴んで強みを発揮できているような感じ。とにかく聞き応えがあります。  Judas PriestのカバーDelivering The Goodsではロブハルフォードと一緒に歌っていますが、メタルゴッドになりきっています。    個人的にはJimi HendrixのLittle Wing。この曲は色んなところにカバーがありますが、1番かな。伸びやなサステインの効いた歌がとにかく素晴らしい。  ミニアルバムなのに聞き応えが。

SKID ROW / SUBHUMAN RACE モダンヘヴィネスに進化

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当時の流行  SKID ROWのサードアルバム。ファーストの美しいメロディとキラキラしたアイドルのような音的な美少年感はなくなり、当時流行りなモダンヘビネスな感じを取り入れたメタルアルバムに出来上がりました。  当時ニルバーナのようなグランジやパンテラのような鋼鉄系や流行っていて、音的にも重心がかなり低く歪みもMAXな音が多かった気がします。BOSSのMETAL ZONEが流行っていたような・・・。  SKID ROWもそっち系を狙ってか美少年な感じの音ではなく愚連隊な感じの音。  ただニルバーナやパンテラと明らかに違うのはセバスチャンバックの歌。バンドの音底にはヘビーに変化しましたがセバスチャンの歌で雰囲気を大きく変えている感じがあります。バンドの音は全体的に低い帯域で塊感を出していて上の帯域でヴォーカルが自由にシャウトしています。  1曲目のMy ENEMYからカッコ良く、2曲目のFIRESIGNではユニゾンなバッキングで塊感を出しつつ、3曲目のBONEHEADではスラッシュメタルのようなツッコミ感。この流れは最高にカッコ良いかと。  街の中古屋で投げ売りされているのが残念。

SKID ROW / SLAVE TO THE GRIND ヘビーな音と良いメロディ

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このアルバムはバラードではなく  ヘビーな曲が聴きたくなる感じ。  SKID ROWのセカンド。個人的にはファーストはバラードを聴くアルバムかと思っていますが、こちらのアルバムはロックな感じを楽しむアルバムかと。    セバスチャンバックの歌唱はさらに進化してラフな感じが減りましたがその分しっかり歌うようになってこれはこれでカッコ良い。  バンドの音はよりヘビーになっていて2曲目のSlave To The Grindなんかはリズムも凝っていてゴリゴリしています。ギターなんかはこの低音弦をゴリゴリ言わせるタイプのバッキングって歪ませすぎて音抜けやキレが悪くなったりしがちで難しいんですよね。  この重心低めの音にヴォーカルの噛みつくような歌が乗るってのがカッコ良い。それでいてキャッチーなサビは健在なので聞いていても鼻歌が出る。  ギターのバッキングもピッキングハーモニクスが随所に入っているおかげで単調にならずに表情が付いています。これがまたロックな雰囲気で良い感じ。

SKID ROW / SKID ROW Bonjoviの弟分

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東海岸出身で  BonJoviの弟分と紹介されていたような気がします。  アルバム全体にパワーがあります。BonJoviのサポートがあったからかどうかわかりませんがアルバム全体の音にパワーがあります。圧力というか(音圧ではなく)音の方から耳に近づいてくる感覚があり、何かをしながらのBGMとして聴くことができない。このアルバムがかかっていると曲を聴いてしまうパワーが。  このアルバムは楽曲がしっかりしていてキラーチューンも多数あって、何よりヴォーカルのセバスチャンバックの歌唱力が素晴らしい。ラフな感じに歌っている中で一気に上がるシャウト何て聴きどころ満載。ちょっとかすれ気味で歌ったりシャウトでも細くならないなど巧さというよりは天性の凄さを感じるものが。  そんなヴォーカルなのでバラード系の曲がキラーチューンに並びますね。と、言ってもこの時代の産業ロックのようなキラキラした雰囲気バラードではなくロックバラード。  5曲目の18 and Lifeとか10曲目のI Remember Youとか。  スローでバッキングがロングトーンのパワーコードだったりクリーンのアルペジオだったりでヴォーカルの帯域を空けることで自由に歌っています。あえて隙間を空けることでヴォーカルがその隙間を埋めるように歌うってのはヴォーカルの技量が冴えます。  もちろんロックな曲でザクザクゆく感じも耳に残るコーラスとともに良いです。  

HARDLINE / Double Eclipse メロディアスなハードロックな名盤

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若返って  Bad Englishでの活動をやめて自身のやりたいことを始めたニールショーン。Bad Englishではバラード主体でメロディを聴かせる感じで、時代的にもハードポップな感じでしたがこちらはハードロックな感じに振っています。  ニールショーンの持ち味であるロングトーンのプレーもありますが、エッジの効いた音で自由に弾いている感じ。  Bad Englishは売れるためにいろいろ考えて大人になってプレーしていた感じなのですがこちらは若返ってその辺りはあまり考えていない感じもします。  ただハードと言ってもフックのある歌メロは健在で従来のジャーニー系から聞いている人も楽しめるかと。  特にヴォーカリストのジョニージョエリがパワーがあって良い感じ。

BAD ENGLISH / BAD ENGLISH 大人なハードロック

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Journeyを大人に  したようなアダルトなロック。  ジャーニーのニールショーンとジョナサンケインなどがメンバー。いわゆる産業ロックと言われるジャンルで適度にハードロックな感じで透明感のある音。  このジャンルのスーパーバンドなメンバーでジャニーなどを聞いていれば良い意味で予想通りの音と展開。変に狙ったものはないのですがオーソドックスに聞いていて気持ちの良い展開。  ニールショーンのギターもジャーニーの時とは異なる伸び伸びした音を出しています。ニールショーンの持ち味としては1回し目を歌メロを発展させたロングトーン主体のリードプレイ、2回し目はさらに発展させて音数も増やしてゆく。これが聞けるとニールショーンな感じ。  全体の楽曲としてはさすがにスーパーバンドな感じで質の高い曲が並んでいます。  3曲目のPossessionは哀愁バラード。4曲目のForget me Notではメロディアスでドラマチックな名曲。5曲目、When I See You Smileは壮大な感じのバラード。8曲目のPrice of Loveも落ち着いていて良いメロディ。  バラードが多めですが、心地よいメロディを聞くには申し分ない。

MOTHER'S ARMY / Fire on The Moon 良い感じ

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良い方向に変わりました  MOTHER'S ARMY、98年の3枚目。  少しまとまりが出てきました。  個人的にはジェフワトソンの華流なプレーをもっと出して欲しいなと思うのですが、それは置いておいて、ジョーリンターナーの歌がしっくりきています。  ソロアルバムの歌メロに雰囲気が近いというか、自分の歌になっている気がします。  自分が乗れる節で力が自然に入ってくる感じがします。テクニック的に上手い人であれば他人の曲でもそつなく歌うこともできると思うのですが、自分の歌メロであればそれ以上に自然にトルクの太いところを狙ってゆく感じがあります。  今回はそれを感じました。  残念ながらこの3枚目で解散というのは残念。

MOTHERS'S ARMY / PLANET EARTH 雰囲気ちょっと変わって

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名前が変わりました  97年のMOTHER'S AMRYのセカンド。メンバーはジェフワトソン、ジョーリンターナー、カーマインアピス、ボブディズリーと変わらず。  ですがバンド名が変わりました。ファーストはMOTHERS ARMYでしたがセカンドはMOTHER'S ARMYとなっています。  雰囲気的にはファーストは散漫な感じもしましたがこちらはまとまっています。方向的には重くプログレッシブな感じに。で、問題はこのメンバーの音にそれを求めているか、ということ。  個人的にはジェフワトソンには8フィンガーに代表されるような華流なプレーを求めてしまう。ジョーリンターナーにはエモーショナルで歌い上げる感じを求めてしまいますが、このバンドに共通しているのは「別の人の曲をただプレーしているだけなのでは?」という感じ。  折角のスーパーバンドなのにこれは残念。

MOTHERS ARMY / MOTHERS ARMY 曲が弱いスーパーバンド

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メンバー的にはスーパーバンド  93年、Jeff Wastonを中心としたスーパーバンド。メンバーはジョーリンターナー、カーマインアピス、ボブディズリー。  発売当時、某Young Guitar誌でも少し載っていた気がします。  Night Rangerも好きですし、ジョーリンターナーも好きなのでメンバー的には期待しますが、楽曲的にちょっと弱かった。  1曲目とラスト曲にMOTHERS ARMYというバンドのテーマ曲的なものが収録されているのですが耳に残ったのはこの曲。  あとは4曲目のOne Way Loveでリズム隊が頑張っていたりは感じるのですが、全体的にはちょっとチグハグに。  ジョーリンターナーのソロアルバムなんかと聴き比べると、歌メロがフックがないというかあっていない感じもしました。きっと別の人がメロを載せていて、ジョーリンターナーの曲ではなくジョーリンターナーはただ歌っただけ、な感じなのでしょうか。

Dizzy Mizz Lizzy / Forward in Reverse 祝再結成

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正統な進化の3枚目  セカンドアルバムRotatorの後に解散、その後約20年。正統進化して新譜を出してくれました。  これまでどおり平坦だけど美メロを乗せた鼻歌タイプの曲と、ユニゾン系・変拍子系で押してくるタイプの曲と2種類を織り交ぜつつ、Dizzy Mizz Lizzyの持ち味というか彼らに求めることをしっかり押さえたアルバム。  再結成後にはガラッと方向性が変わるバンドも多い中で、これは嬉しい。  パッと聴いた感じですと、やっぱり1stのインパクトは超えられないのかなとも思いましたが、少し聴き込むと変化が・・・1曲目のインスト曲 Phlying Pharaohでは中東風味な音付いかだったり(ヴォーカルがあるバンドでいきなりフルインスト曲ってのも是非があるかもですが)、9曲目のMindgasmではBlack Sabbathを思い出したり、また8曲目のFreyではこれまでどおりBeatlesを思い出しますが、1st、2ndにはない音使いがあったりで基本の傾向は周到しつつも新しいチャレンジがあります。  結論としては嬉しいアルバムで、聴き込むべきアルバムかなと。

Dizzy Mizz Lizzy / Rotator ハードに進化

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よりハードな感じに  正直インパクトとしてはファーストの方が大きくセールス的には伸びなかったと聞いていますが、音的にはこちらも良いです。  前回の方向性、ユニゾンや変拍子を入れつつ個々人のテクニックよりもバンドとしてのコンビネーションを活かしつつ、ヴォーカルは単調な歌い方ですがフックのあるメロディ。これをそのまま周到し全体の雰囲気をヘビーにした感じがセカンドの音。  それぞれの楽器の音量の大小とか鳴らし具合を適度にコントロールしつつコンビネーションを合わせているのが聞いていてわかります。この辺りはいわゆるメタル的な一直線な感じとは異なります。  楽器をコントロールして哀愁メロディーを聞かせるタイプの曲、4曲目の11:07 PMとか13曲目のRise and Fallなど。  また全開でユニゾンや変拍子を聞かせる曲、3曲目のRotatorや7曲目のBreakなど。  この2タイプがバランス良く構成されている飽きない名盤。

tc electronic Vortex Mini Flanger レビュー

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最初の1台には良いかも  tc electronicのTone Printシリーズ。ミニサイズのFlangerペダル。  特価で売っていたので試しに購入してみました。個人的にはクリーントーンのアルペジオなどはコーラスよりもフランジャーの方が好きなのでフランジャーは欠かせないペダルです。  コンパクトなサイズにつまみが3つ。DepthとSpeedとFeedback。一般的なつまみです。  トゥルーバイパスのスイッチに、アナログドライスルーでドライ音は余計なところを通らずにそのまま出力。  バッテリー端子は右のインプット側上部にあります。この位置であればボード組み込み時にも邪魔になることはありません。  ノイズも少なく小さいのでボードへの組み込みも問題なく。相変わらずtc electoronicのペダルは値段の割に基本性能が高いです。  tc electronicの売りとしてはやっぱりTone Printでしょうか。これで自分でつまみの効きを調整したり、有名プレイヤーの設定をコピーしたりできます。以前Flashback delayを使っていた時に色々面白かったのでFlangerの場合はどうだろうと興味がありました。  Webサイトにもいろんなプレイヤーの設定データがありますしそれを順番に試して行くだけでも結構楽しめます。   音はどうか  音の印象としては上品です。これはtcelectronicの特徴かもしれません。すっきりとハイファイな音。購入した目的としてはEVHの「あの音」が出るかどうかと期待しての購入でした。TonePrintでもそのセッティングがあったので。  結論としては難しいかなと。似た感じにはなって良い線なのですが、上品ゆえにエグさとか田舎臭さが足りない。例えるなら優等生が悪ぶっても根っからの不良にはなりきれないような。  EVHの音を求める人は素直にMXRのM-117を購入するのが吉だと思いますが、それほど明確に出したい音を決めていない、手軽にいろんな音を試したいという方には非常に良いペダルかと。何より基本性能は高いので普通にスタジオやライブをするくらいであれば全く不満は出ないかと思います。

Dizzy Mizz Lizzy / Dizzy Mizz Lizzy これは名盤

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独特なリズム感  94年、デンマークのトリオバンド、Dizzy Mizz Lizzy。バンド名がBeatlesを意識しているのでしょうか。通じるメロディラインなど感じられます。  発売当時、所属していたロックバンドサークルでは流行っていて、一般常識的に聞いていました。  時代的には80年代のLAメタルに代表されるHR/HMブームも一段落してグランジなどが流行っていた時代。ギターヒローではなくギターヴォーカルでじゃんじゃん鳴らしている感じ。個人的には好きになれなかったグランジブームですが、その中でグランジでもなくHR/HM的でもない独特の感じなバンドでした。  まずはトリオ構成ってのもありますが、ヴォーカルが前に出ていない。いわゆるヴォーカリストではなく楽器のついでに歌ってしまった感じ。哀愁メロディで耳に残りますが淡々と歌います。  で、ギターもHR/HMにあるギターヒーローではありません。こちらも淡々と弾きます。  何がそんなに惹かれるか。独特のリズムとユニゾンなバンド自体の巧さが耳を弾きます。変拍子を挟みながら単音リフのユニゾンで、まさに右に左に揺さぶってゆく感じ。  1曲目のIntroから2曲目のWaterline。この出だしてそれまでのバンドとは違うってのがよくわかります。重心低めに独特のリズムで攻めてきます。  4曲目のLove is The Loser's Gameなんかは良いメロディ。  5曲目はGlory。印象的なイントロのギターリフ。  8曲目のLove me A littleはベースリフで引っ張ってゆくカッコ良さ。  3枚目のアルバムを出しましたし、今後も出し続けて欲しいバンド。  

BABYMETAL / BABYMETAL バカバカしいけどクセになる

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バカバカしいけどクセに  BABYMETALのファースト。Youtubeなどで少しは知っていましたが、今回メタルゴッドと共演したとのニュースを聞き、一般常識的に聞かなければいけないと思い購入しました。  とてもバカバカしいのがクセになります。基本的にはアイドルな感じで可愛らしいバックヴォーカルと歌い上げる系のメインヴォーカル。歌だけ聞くととてもメタルとは思えないのが「Death!!」など悪ぶって頑張っている感じがコミカルです。  曲的にもメタルと一言で言ってしまうのは誤解があるかもしれませんが、ロックを聴かない人が「メタル」と言って想像してしまうイメージ、「速い」「ドコドコいっててうるさい」「聞き取れない叫び声」など一方的なイメージを凝縮したような楽曲が並びます。アルバムを通して聴くと後半ちょっと飽き気味になりますが、YouTubeに並ぶのであればシングル的な曲を並べておくのが良いのでしょうね。  このメタルイメージの楽曲にコミカルな歌が乗るのアンマッチ感が面白い。

Steel Panther / All You Can Eat ぶれない感じ

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ブレない感じの期待どおり  ベテランメンバーのコピーバンドが大きく影響を受けた(笑)パロディ曲を作り、時代錯誤な見た目でバカバカしいけど本気な安定したプレーで人気者らしいバンド。サードアルバムもブレない。  1stにあったようなパクリ感は今回もなく、セカンドのような良い音を聞かせます。少し変化があるとすれば、アコースティックギターをうまく使って変化を出したりなど、構成や全体の音作りに知性が出てきた感じです。  変わらないのはパーティロックなIQ低い感じの勢い、それにバカバカしい歌。どの曲も鼻歌になりそうなキャッチーなサビを備えています。  1曲目はクラシカルなアコースティックギターにメタリックなリフが切り込んできますし2曲目はIQ低そうな掛け声でテンション上がります。  楽しく聴けるアルバム。

Steel Panther / Balls Out オリジナリティが強く

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オリジナリティが強く  なりました。Steel Pantherのセカンド。ファーストのFeel The Steelはどこから聞いてもすぐにどこから影響を受けた(笑)がわかるパロディ感満載な感じでしたが、こちらはあからさまな影響は感じません(笑)  雰囲気は変わらず80年代のLAメタル風な風貌に下品でIQの低そうな歌。セックス、ドラッグ、ロックンロールを体現した感じ。この雰囲気で演奏に勢いとパワー感があってノリノリで1枚聞き終わる感じがさすがのベテラン。  楽曲的には影響を受けたのがわからなくても充実しています。1曲目のIn The Futureから2曲目のSupersonic Sex Machineの流れなんかは最高にノリノリに。アップテンポで勢いがある中にサビのメロディが鼻歌になりそうなくらいまとまっていて良い曲。  その後ミドルテンポだったりパワーバラードだったりバラエティに富んだ曲を揃えつつも低IQなのは変わらずバカな感じで突っ走ると。  これは良いアルバム。

Steel Panther / Feel The Steel 良い意味で溢れるB級感

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B級な感じが素晴らしい  この馬鹿げた感じがたまらなく好きです。80年代のHR/HMな見た目、この時代の名曲をパロった感じの曲、バカな歌にしっかりとした演奏。    ヴォーカルのマイケルスターはLAガンズのヴォーカリストだったりギターのサッチェルはメタルゴッドのFightのメンバーだったりと意外にもベテランなので演奏が安定しているのは納得。    アルバム全体としては80年代のパロディを全編で通していて、とにかく元ネタがわかりやすいというかこの時代のロックが好きな方が聞くと笑ってしまう。この辺りは好き嫌いが分かれるところかと思いますが、明らかな影響(笑)を受けつつもしっかりカッコよく自分たちの曲にしているところがさすが。  5曲目のFat GirlはWhitesnakeの白蛇の紋章に入っている名バラード、7曲目のParty All DayはBon Joviの代表曲からY&Tに変化、11曲目のGirl from oklahomaはExtremeの名バラード。  とにかく楽しいB級だけど一流のアルバム。

Damn Yankees / Don't Tread 生身感のある産業ロック

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同時代には  スーパーバンドが幾つかあったような気がします。Damn YankeesもそうですしHSASとかBad Englishとか。どのバンドも素晴らしいのですがDamn Yankeesはアメリカンなパーティーな感じが特に強い感じ。TOTOとか産業ロックと呼ばれるジャンルもある意味似ているのかもですが、産業ロックよりはもっと抑揚、人間っぽ生身感があります。  セカンドはファーストと方向性変わらずにヴォーカルの押し出し感があるアメリカンロック。  楽曲的には3曲目のWhere You Goin' Nowや6曲目のSilence is Brokenなんかが良い線でしょうか。1曲目のDon't Tread on MeなんかはB'zの某曲が影響を受けた(笑)とか話題になっている曲です。

Damn Yankees / Damn Yankees スーパーバンドによるアメリカンロック

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スーパーバンド  Jack Blades、Ted Nugent、Tommy Shaw、Michael Cartelloneのスーパーバンド。聞くまでもなくアメリカンロック。  ミドルテンポで適度に低音が出つつ、ディストーションギターが吠えて、美コーラスのハーモニーが乗ると。言うことなしな感じ。  スーパーバンドだけに元のバンドの印象も強いのですが、元のバンドの音ではなくこのバンドの音になっているのが良いところ。個人的にはジャックブレイズ目当てで買ったのですが意外にNightRangerな感じが薄いと。もちろんジャックブレイズが歌うところはナイトレンジャーなイメージなのですが、トミーショウが歌うシーンやコーラスが入るシーンになると雰囲気変わります。  売りとしてはやっぱり全員がメインヴォーカル級なところでしょうか。おそらくメインで歌っているのがジャックブレイズとトミーショウかと思われますが、メインヴォーカル級なメンバーなのでメイン、コーラスのような分けがありません。メインとサブのような立ち回りではなく全員メインのような音の作り方。これはパーティーな感じがして楽しいです。  キラーチューンとしては4曲目のHigh Enoughでしょうか。名バラードです。

WIG WAM / WALLSTREET ちょっと消化不良?

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方向が変わった気がします  WIGWAMの4枚目。これまでのアメリカンなバカっぽさとかパーティーな感じが減ってダークな感じというか欧州風な湿り気のある雰囲気が増えました。  1st、2ndのようなメジャーキー多めのキャッチーで鼻歌が出る的なものを求めていた方は少し印象が変わるかもしれません。  全体の印象は大きく変わりますがクオリティ的には問題なく、いつものキャッチーなメロディも聞けますし、曲調もよく言えば単調な一直線ではなく1段高い目線で見下ろして幅広い観点で作ったとも言えますし。1曲目のWall Streetなんかは出だしこそ暗い感じもありますがサビではWIG WAMらしく盛り上がる感じですし、ヘビーなベースで引っ張って美コーラスへ展開する2曲目のOmg!などよく練られた展開なども聴きどころも多くあります。

WIG WAM / Non Stop Rock N' Roll スピード感ある1枚

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一気に聞き終わる  安心のメロディと美コーラス。楽曲的にも1曲1曲がコンパクトでダレずに一気に聞ける良アルバムです。  全体の雰囲気的には、これまではノリノリのHRの中に哀愁を感じるメロディや構成などがあり、いわゆる日本人ウケする要素も多くありそれが魅力でもあったのですが、今回は直球な感じに変わりました。ノリノリのHRで突き進む感じです。より80年代のLAメタルっぽいといえば良いのでしょうか。  悪く言えば意外性がないとかスリリングな感じがないとかになりますが、よく言えば安定感があって狙った通りの音だと思います。  例外的に1曲目のDo Ya Wanna Taste itのイントロが意外な感じでしたが。アルバム出だしの1曲目でこの始まりか、と。

WIG WAM / WIG WAMANIA コミックバンドではない

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コミックバンドではなく  音を聞くと本気のセカンド。前作は白のイメージのジャケットでしたが今回は黒いイメージ。見た目はどう考えてもコミックバンド。ウケ狙いでやっているとしか思えないヴィジュアル。  音は変わらずに80年代風のキャッチーなHR。前作ではIn My Dreamsと云うキラーチューンを代表に鼻歌で出そうなキャッチーなメロディと美コーラス。今回も変わらず。楽曲もまとまってきて聴きやすい。  セカンドは特に感じるのが80年代の音に対するオマージュ。わかっていてやっているというか狙ってやっている風なのが感じられてそれも面白い。  2曲目のRock By Rideではヴィンスニール風なだるい感じの歌い方だったり、3曲目のSlave to Your Loveでは最後のシャウトがスティーブンタイラー風だったり。  楽曲的にも4曲目のGonna Get you SomedayなんかではBon Joviをイメージしてしまう感じだったり。  古き良き80年代HR/HMにはまった方は懐かしく当時を思い出すかも。