Distortionの名器
1990年くらいに購入して10年くらいメイン歪みとして活用しました。
当時、歪みといえばBOSSの黄色いオーバードライブかオレンジ色のディストーションでした。その中で隠れた人気だったのかRAT。ジェフベックが使っているとか布袋寅泰が使っているとか話題だった気がします。
二十歳前後の頃はギターケースにRATを1つ放り込んでスタジオやライブに出かけていました。
(外観はかなり錆びていますが音は現役)
ここ10年くらい使っていなかったのですが、ふと思い立って音を出してみました。外観はいたるところが錆びていたりしますが音はしっかりでます。この無骨というか頑丈な感じが安心感があって良い。
使い勝手
とにかく頑丈。落としても間違って蹴っ飛ばしても壊れません。スイッチやつまみ類もしっかり付いていますし筐体もしっかりしています。
電池交換は裏蓋がネジ式になっていてドライバー無しでも電池交換が簡単です。
下面はゴム足がネジ止めされています。そのためボードなどに組み込むのはちょっと面倒かもしれません。マジックテープ等でボードに固定しようとするとゴム足の高さが邪魔になりますし、ゴム足を外したとしても電池交換の裏蓋のネジが障害になります。裏蓋まで取ってしまっても良いのですが、あまりバラバラにしてしまうとどこかになくなってしまいそうで・・・。
大きさは縦がMXRサイズよりもちょっと大きいくらいで、正方形。高さは結構あります。筐体自体もそれなりに高さがある上にゴム足とつまみも結構大きいので。
そのため結構大きい印象があります。
インターフェースは上部にまとまってインプットとアウトプット。間にアダプター用のジャックがあります。
アダプターは通常のセンターマイナスの9Vですが、コネクターが米国製のよくあるミニジャック形式。よくあるアダプターやパワーサプライから電源を取ろうとすると変換プラグが必要になります。
音の印象
ディストーションらしく歪みの幅は広くDistortionつまみを全開にすると低音が潰れるほど歪みます。上の写真にあるMXR distortion+やDOD Overdrive PREAMP250などは単体でJC-120のようなクリーンアンプだと厳しい面もありますが、RATはこれ1台で十分です。
MarshallのようなチューブアンプであればクリーンチャンネルにしてRATで歪ませるよりは、アンプをクランチに設定しDistortion低めでブースター的に使うと良いかなと思います。
全体的な音のイメージとしてはとにかく低音がでます。ハムバッカーだとちょっとブミーになりすぎるかもしれません。その場合はアンプ側で調整するかFilterつまみを調整する必要があります。
このFilterつまみが、よくあるトーンつまみとも違いハイカットフィルターのような感じで働きます。右に回すとハイが削れて行きます。このつまみの使い方がこのペダルのセッティングの肝になるかと。「こもり感」を調整するのがポイント。
低音が出ますのでストラトなどのシングルコイルに合わせるとザクザクしながらも太さの残る良いドライブサウンドになります。
このペダルは良くも悪くも音に個性があり、あまり他のペダルと組み合わせて音を作り上げるような使い方には合わないかと思います。
なんというか良い意味で協調性のないペダルです。
使い勝手のところにも書きましたが、形状的にボードに組み込みにくいペダルですし音的にも協調性がないのでこのペダル1個持って出かけて行くのが良いかと。
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