アナログ風のディレイ
珍しいのを買ってみたのでレビュー。
Modtone MT-AD Vintage Analog Delay
そもそもModtoneというブランド自体初めて聞きましたがアメリカのブランドで、価格的にも安めの値段で出している新鋭のブランドのようですが残念ながら楽器屋さんではほとんど見ない。
そんなModtoneのアナログディレイというのが中古で安く売っていたので買ってきてみた。
サイズ的にはMXRサイズ。左右にインプット・アウトプットがあります。コントロールはいわゆるディレイタイム、フィードバック、ウェットとドライのミックスの3種でよくあるディレイです。
アダプターのインターフェースは上部にあります。
(この位置についてはMXRよりも優れているかと・・・)
筐体自体は金属製でしっかりできています。ペダルってぶつかったり蹴られたりと結構雑に扱われることも多いので丈夫にできているのは安心感があります。
音レビュー
この製品自体はアナログディレイと銘打っていますが回路的にアナログではないようです。代理店のWebサイトを見ると
”小さいサイズのケースにブティックスタイルのディレイを再構築し、アナログ回路ならではの音とデジタルディレイのサウンドを組み合わせたハイブリッドディレイペダル”
とあります。
実際に弾いてみるとアナログ的な柔らかい適度にローファイな音です。特にスラップバック的な使い方は良い感じに原音を包み込んでくれます。
海外のサイトなどを見ていると、MXRのCarbonCopyと比較している方やMAD PROFESSORの青いディレイを比較している方などがいますが、音の傾向としてはそれ系です。MXRにしてもMAD PROFESSORにしても値段が大きく違いますので直接の比較候補になるかは別ですが・・・。
ノイズやスイッチを踏んだ際の雑音も気にならない範囲で、値段を考えると十分に実用レベルでお手軽にアナログ的なディレイを使いたい方、安いディレイをとりあえず探している方には良いかと。
少し気になる点としてはディレイタイム。
スペックなどは全く知らずに購入し、持ち帰ってじっくりコンロトールを触ってみて気がついたのですが、ディレイタイムを最小にしてもディレイ音がわかる(ドライとウェットが離れている)くらいにしか設定できません。
代理店のWebを調べると
"ディレイタイムは130msから350ms"
とあります。
これはCarbonCopyなどと比べても明らかに狭いです。アナログディレイでロングディレイ的な設定をする人は少ないかもしれませんが、ショートディレイを使ってリバーブ的に使う人は多いのではないかと。
その場合最小が130msというのは使いづらいかなと思います。
130msですとディレイ音がわかってしまうレベルですのでバッキング等でリバーブ的に使うのは少し合わないかなと。
ディレイタイムの問題はありますが音的にもノイズ的にも十分使えるレベルで値段も安いので使いたいディレイタイムにはまる方は非常に良い製品かと。
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