古き良きSantanaな感じ
2012年のアルバム。
個人的には2000年前後SupernaturalとかAll That I amくらいは聞いていてちょっと退屈な感じがしてあまり好きではありませんでしたが、今回は古き良きサンタナな感じが聞けます。
と、言っても80年代前半のShangoくらいまでのスリリングな感じではなく音的には2000年代の音で、ギターのトーンに集中して聴ける感じ。
曲調としてはサンタナの多くのアルバムであるようなアフリカンというよりはオリエンタルというかエキゾチックな雰囲気が多いです。
ギターは当然ハムバッカーの甘い音。基本的な音の傾向は2000年代のアルバムと同じ音の傾向。聞いていて面白いのはギターの音がコロコロ変わる。PRSなんでしょうけど2つのピックアップの使い分けやボリューム・トーンの絞り具合などで曲のカラーをつけ、感情豊かな音が聞けます。メタル系のギタリストのソロアルバムだと聞けない音のキャラクタのつけ方。
プレーもサンタナらしいフレーズや弾き方が満載で聞き応えがあります。
特徴的なのは3音で下降する3連符的なフレーズ。哀愁のヨーロッパなどでも聞けるフレーズでこれが独特のタイム感。
またリード中の休符の入れ方。
一聴して誰だかわかるプレーや特徴があるというのはギタリストにとって目標とすべきところですね。
幻想的で壮大な曲
1曲目
幻想的で映画のオープニングのようなアコースティックギターのイントロ。中盤アップテンポの8ビートに変わってハムバッカーのリード。サンタナ節が聞ける。
2曲目
フロントピックアップでしょうかトーンを絞った感じの音とリアピックアップのタイトな音が交互に聞けます。2人で会話をしているような感じです。
3曲目
ハードなロック風の曲。イントロのギターリフがカッコ良い。リアピックアップのハイポジションのサステインが心地よい。
4曲目
これはとても意外な曲調。
5曲目
スローバラード。サンタナといえばこれ、な感じ。
前半のギターのボリューム落とした感じのフロントピックアップの音、弦がフレットに当たる音が良い。
6曲目
アフリカンなリズムに休符多めのリード。
7曲目
ギターのトーンを絞り込んだ音が曲に染み込む。
8曲目
次の曲のイントロのような感じでしょうか。
9曲目
ラテンな雰囲気な曲だけどあまりギターの印象がなかった曲。
10曲目
アコースティックギターでのリード。エレキだといつものサンタナな感じですがアコースティックだと似た曲でも違う印象で面白い。アコースティックのリードはエレキと比べてサステインが短く音が細くなるのでそれを活かしたフレージングなのが良い。
11曲目
ラテンなリズムで唯一の歌あり曲。ギターは前半アコースティック、後半にエレキに。ライブなんかだと後半のエレキに持ち替えた後が延長されて盛り上がりそうな感じ。
12曲目
エレキのリードのいつものサンタナ風。
後半にガラッと曲調が変わりジャムセッション風にピアノ、オルガン、ギターとソロが変わって行くのが楽しそう。ライブの最後の曲的な感じ。
13曲目
アルバムの締めの蛍の光的な雰囲気。
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