80年代を体現する名盤
88年のWingerのデビューアルバム。ハイトーンで伸びやかなヴォーカルと綺麗なコーラス。ミドルテンポの8ビートにキャッチーなメロディ。そこに流麗なギターという80年代のアメリカンハードロックな感じを体現する音。端正な見た目にふわふわした長髪、ツーバスのドラムセットやストラトシェイプのピックガードなしハムバッカーなギターとビジュアル的にも80年代。
最初に聴いた時には全体の音が滑らかでエッジのない感じ。ロック風のザクザクした感じがなくスムーズに流れる感じ。この雰囲気でテクニカルなプレーがさりげなくまとまっていて、どこまでの伸びてゆくような伸びやかで滑らかなヴォーカルが耳に入り、アルバムの最後まで一気に聞けます。
バンドの顔としてはKip Winger。ベース弾きながら歌いますが伸びやかなハイトーンがこの手の音楽にはぴったりです。キャッチーなメロディセンスもあります。
それを支えるギターのReb Beachもカッコ良い。Reb BeachではDokkenとかWhitesnakeでも弾いていましたがレガートなフレーズにトリッキーなタッピングが多い印象。このギターも流れるようなスムーズなアルバム全体の雰囲気に大きく影響しています。どっしり構えて流麗なプレーをする姿がカッコ良い。
キラーチューン多い
MADALAINE
アコースティックなイントロに乗るシャウトから一気にリズムインするのがカッコ良い。サビのバックの8分音符のマイナーキーのギターリフがセンスあります。そこからタッピング多用のコンパクトにまとまったソロ。
Hungry
全体的にギターのバッキングの切れが良い。特にサビの後ろのギターリフが小気味好くスローなテンポの中にアクセントになります。こういう音ってなかなかでないですよね。
Seventeen
難解なリフとキャッチーなメロディが組み合わさったキラーチューン。このギターリフが高難易度。16ビートのこの雰囲気のリフをバッキングとして溶け込ませるのは難しい。
Headed for A Heartbreak
この曲はとにかく全てがカッコ良い。
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