少し地味ですが
割と人気のギタリスト ダグアルドリッジが昔結成していたバンドの91年の1stアルバム。元ライオンのカルスワンと引き続き。
このバンドはヴォーカルとギターがバンドを引っ張るような感じですが明確なキラーチューンもなくて少し地味な印象もありますが、良いメロディのバラードやヴォーカルとギターがうまく絡むような曲も多くあります。全体的な雰囲気としてはアメリカ的ではなくちょっと湿った感じのHR。
ギターはペンタトニックやブルーズ系フレーズが多く、テクニカルなフレーズもフルピッキングのスケールではなくペンタトニックのハンマリングでこなすプレー。ペダルではなくアンプをフルアップして絞り出す感じのドライブ。
ヴォーカルは少し鼻にかかったような声が特徴的。上に突き抜けるようなシャウトではなく上から押さえつけるような出方で個人的にはバラードが良いですね。
アルバムとしてはキラーチューンがなくて、サビのコーラスの雰囲気も似ている曲が多く残念なのですがよく聴きこむと良いアルバムです。
聴きこむと良い曲
Hands On Heaven
1stアルバムの1曲目には似つかわしくないイントロ。サビのヴォーカルの歌い方がこのバンドの象徴。
Without Your Love
アコースティックなバラード。あまりひねりはないのですがストレートなバラードで歌メロが好きです。
Full Moon Fever
サビのギターバッキングがアンプを鳴らしている感じが良いです。
Lie Down
サビのコーラスの雰囲気からギターソロあたりがBad Moon Rising
Old Flames
WhitesnakeのIs This Love的な曲。ベースのビートが効いたAメロから、Bメロ・サビの盛り上がりをヴォーカルがうまく持って行っています。カルスワんはこういう曲が合いますね。転調してギターソロというのも曲のアクセントになっていてそこにロングトーン中心のギターが乗るというのが良い。
Built For Speed
アルバムのラスト2曲にありそうなストレートのスピードチューン。聴きどころはギターソロ。マイケルシェンカーとのバドル。
Dark Side of Babylon
BMRを象徴するようなギターリフと歌い方。構成が練られた大曲。
Sunset After Midnight
このサビのギターと歌のコンビネーションが最高にカッコ良い。
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