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Bon Jovi / Forever 期待するものとは違うけど

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 2024年 16枚目のアルバム。 前作が2020というアルバムでこのアルバムの流れがある気がします。感じたのはBonJoviというロックバンドのアルバムではなく、Jon Bon Joviのソロアルバムのような感じだと。やはりリッチーサンボラの存在感はいうものがな、楽曲のバランスやギターリフでグイグイくる感じがないなと専業ギタリストの存在の有無が大きいかなと感じます。 ただ1曲目 Legendaryなどキラーチューンと思われるものもありさすがメロディメーカーだなと。

WIG WAM / Hard to Be a Rock N' Roller 見た目が大事

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見た目が大事  見た目は色物的ですが中身は本物。ノルウェーの国民的HRバンドWIG WAMの2005年のファーストアルバム。メンバーは詳しく知りませんがそれなりにベテランの様子。  初めて知ったののが当時新宿のディスクユニオンの出入り口のところにポスターが貼ってあり、店を出ようとすると必ず目に入る感じでした。とにかく見た目が気になるというか、見てはいけないものと思いつつもどうしても見たくなるような・・・・。  とにかく見た目が気になりネットで調べて結局CDを買ったわけです。    見た目が80年代のLAメタルというか派手な感じで音も80年代。しかし見た目ほどのバカっぽいパーティーな感じではなく、いたって真面目なメロディアスHR。  見た目からは想像できないような良いメロディと美しいハーモニー。素直に鼻歌が出てしまうようなアクのない感じ。  1曲目のIn My Dreamsなんてまさにキラーチューン。昔のBon Joviとかが好きな方は気にいる1曲。ノリノリの曲からメロディアスなバラードなど広く取り揃えつつ、ギタ−1本のインストもあり。アルバム最後のジンギスカンのカバーがバカっぽくて好き。  あまりメジャーでないかもしれませんが、是非聞いておくべき1枚。

Hughes/Thrall Hughes/Thrall 隠れた名盤

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1枚限りの  スーパープロジェクト。82年のグレンヒューズとパットスロールの1枚。  これは名盤。  ノリの良くコンパクトにまとまった楽曲にパットスロールのツボを押さえたギター。これにグレンヒューズのシャウト。  ギターがキラキラした音できらびやかな空間を出しつつ、その中心に野太いシャウトがが抜けます。楽曲がとてもポップな感じなのですがそこに乗るヴォーカルがハード。下から唸りあげるシャウトが突き抜けてそのまま裏声になるなんてできるのがグレンヒューズだけでしょうか。  1曲目のI Got Your Numberからノリノリで始まる。キラキラした音のギターアルペジオのイントロでいきなりグレンヒューズが吠えると。このシャウトの裏でリズミカルに刻むギターのセンスがカッコ良い。  8曲目のCoast to Coastなんかも良い出来になっています。  のちのグレンヒューズのソロアルバムのライブでもこのアルバムからの曲を数曲プレーしたりもしています。80年代を象徴するきらびやかなHRの名盤。

Hughes Turner Project / HTP2 ちょっと落ち着いた感じ

個人的には  ファーストだけで終わった方が良かったかなと。  2003年のグレンヒューズとジョーリンターナーの2枚看板のセカンド。ファーストはRainbowスタイルのオールドHRな感じでグイグイ押してくる感じがあったのですが、今回はちょっと落ち着いた感じ。前作はツインヴォーカルな感じでお互いに引っ張り合ってテンションを上げ合っていた感じから今作は別の方向を向いているような感じ。  もちろん圧倒的に歌がうまく表現力があるのでそれぞれのソロアルバムが1枚で聴けると思えば良いかと。

Hughes Turner Project / HTP ツインヴォーカルが吠える

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歌モノの名盤  2002年、グレンヒューズとジョーリンターナーのツインヴォーカル。これがイケイケなロックで良い。ゲストギタリストもポールギルバートやジョンサイクス。    とにかく2人とも歌がうまい。当たり前なのですが圧力のある声で上へ下へ。2人いることでお互いに限界を高め合っている気がします。1曲目のDevils Roadなんて8ビートのストレートな曲の中に所狭しと2人のヴォーカルが攻め合う感じ。交互に歌いながらテンション上がりサビでは2人でユニゾン。聞いている方も熱くなります。  楽曲的にはRainbow風なストレートな感じが多く、古き良きおじさんのロックが楽しめます。  ゲストギタリストが豪華なのも聴きどころで、2曲目のYou Can't Stop Rock N' Rollなんかがポールギルバートが高速プレイ。  7曲目のHeaven's Missing an Angelではジョンサイクス。ジョンサイクスのロングトーンに痺れる。  3期Deep Purple、Rainbowなどが好きな方であればハマる1枚。

Beck Bogert & Appice / Beck Bogert & Appice ごまかしのないトリオ

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ごまかしのないトリオの音  73年のアルバム。トリオでごまかしのない音。バンドとしてのテクニックが高いというかアンサンブルとか音の隙間とかとてもカッコ良い。この辺りはメタル系にはなかなかない感じのフュージョンとかジャズとかそれ系のアンサンブルでしょうか。  カーマインアピスとティムボガートの強力なリズム隊に負けじと対峙するジェフベックが印象的でしょうか。ぱっと聞いたときには年代的に流行りもあってかLed Zeppelin風な感じに聞こえましたが、聴き込むとジェフベックらしいフレーズ。ジェフベックはピッキングに特徴があってとても繊細な音の出し方というか使い分けを行っているのがよく聞こえます。  曲的には2曲目のLadyが印象的。とにかくリズム隊がすごい。これはリズム隊だけでご飯が食べられる感じでしょうか。暴走気味のベースに手数の多いドラムがピシッと決まるのがカッコ良い。  あとは4曲目のSuperstitionでしょうか。スティービーワンダーの方がメジャーですがロックな雰囲気のこの曲もなかなかカッコ良い。完全に歌ものですが各楽器がこだわりを持ってプレーしているのがわかります。

BBM / Around Next Dream 現代版クリーム

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わかりやすいスーパーバンド  94年のアルバム。ゲイリームーア、ジャックブルース、ジンジャーベイカーのトリオ。3人の頭文字を持ってBBM。見ての通りクリームの2人とゲイリームーアなのでバンドの土台がクリームで自由に弾くのがエリッククラプトンからゲイリームーアに変わったと。  曲自体はクリーム風の割とシンプルな構成で、しっかりとしたリズム隊。どうしてもクリームと比較してしまうと、クリームよりは落ち着いた感じ。ドラムの手数やベースのおかずも落ち着いています。なんというかクリームはドタバタ感があってそれが良かったのですがこちらはその辺りがなく平和な感じ。  ジャックブルースの歌は変わらず。  上に乗るギターは汗臭く粘っこいプレー。ゲイリームーアがとにかく引っ張って古き良き懐かしい音を聴かせる。  ゲイリームーアはクリームを意識しているのかしていないのか、1曲目のWaiting in The WingsではWhiteRoomを思い出すような出だし。Whiteroomのギターソロを思い出すようなワウのフレーズが聞けます。続く2曲目のCity Of Goldもどことなくクリーム風。  こんな感じで一気に聞き終わる感じの名盤。これ1枚のみで企画バンド的に終わったのが残念。

tc.electronic FLASHBACK DELAY and LOOPER レビュー 

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この価格帯であれば最初の1台としても  コンパクトディレイの最初の1台としての定番になりつつあるのでしょうか。tc.electronic FLASHBACK DELAY and LOOPER。  使いやすい大きさ、重さも普通でボードに組み込んでも特にストレスになることもありません。基本的な操作つまみは3つでディレイの一般的な操作つまみ。残りの1つはディレイのタイプを選択するつまみ。 (いわゆるMXRサイズ)  右にインプット、左にアウトプット、上部にはアダプターインプットとUSBケーブル接続用のポートがあります。  インプット、アウトプットともにステレオ対応。普通のスタジオやライブだとステレオ出力まではあまりないと思いますが、内部のディプスイッチでキルドライなども設定できるのでこの辺りと組み合わせると興味のある方のいるのでしょうか。  特徴なのはTC2290やアナログ、テープエコーなどいろいろなディレイをシミュレートした音を出せること。これはなかなか面白くアナログディレイもアナログ風ですし、テープエコーもそれっぽい音になっています。これだけでもどのセッティングにしようか迷ってしまう感じがあります。  個人的に使えるなと思ったのがDYN。TC2290のダイナミックディレイのレプリカのようですが(本物は使ったことがありませんが)普通に弾いている時にはディレイがかからずに一定のレベルまで下がるとディレイがかかる仕組みです。バッキングなどでは邪魔にならずにブレイクなどでディレイが出てくると。 TONEPRINTはお得感が  TONE PRINT機能で細かなセッティングされたディレイを設定できます。つまみの利き方や音の減衰の雰囲気などもセッティングして好みの1台に仕上げることもできます。ただこれはちょっと素人には難しい・・・。  便利なのはこの機能でプロギタリストの設定だったり、ディレイ名器のコピーだったりと多数のプリセットがあること。これを選ぶだけでもペダルのキャラが大きく変わります。好きなギタリストの設定をそのまま使っても良いですしEP-3などの過去のディレイの名器をシミュレートしたセッティングで名演と同じ雰囲気を楽しんでも良いかと。  個人的にはダグアルドリッジのディレイセッティングがカッコ良かっ

Psychedelix / Smoky 十分な聞き応え

ミニアルバムですが  十分な聞き応え。96年のPsychedelix名義でSMOKYのセルフカバーが含まれたミニアルバム。これカッコ良いです。ジムコウプリーのドラムが良い音しています。ハイハットに表情がありつつスネアが高めの音で音抜けが良い。この音抜けがファンクな感じになっていて曲全体のノリを作っています。  このドラムに合わせてベースもリズムカルでよくマッチ。跳ねた感じの雰囲気にギターのカッティングが乗ってすぐに聞き終わります。  まず1曲目の SMOKY。いうまでのないCharの代表曲のセルフカバー。ドラムとベースのリズミカルな雰囲気にギターのカッティング。エッジがあるけど柔らかいCharの音。シングルコイルの1つの理想の音でしょうか。  あとは最後の5曲目。So Much in Love。これが良い曲。Jimi HendrixのLittle Wing的なイントロから始まるバラード。イントロのギターがカッコ良い。  全5曲ですが十分な聞き応え。

Psychedelix / Stand ロックに回帰

ロックに回帰  サイケデリックスのサードアルバム。これまでのジャズ的というかアダルトな大人な夜の雰囲気からロックな感じに戻りました。余計な音もなくなりソリッドな感じに仕上がっています。印象が大きかったのがベース。これまでフレットレスベースでロック寄りというよりはジャズ寄りな感じのプレーでこれがサイケデリックスな雰囲気を作っていたのですが、ベーズ脱退によりロックなアプローチ。全く別のバンドのように雰囲気が変わりました。  ギターはよりソリッドでエッジのたった音。シングルコイルの良い音が出ています。この頃のギターマガジンか何かのインタビューではアンプはマッチレスと言っていた気がします。  ただ楽曲的にはちょっとムラがある印象でアルバムとしては後半がちょっと退屈になるかなとも。  1曲目のStandは重厚なロックチューン。キメのブレイクのヴォーカルだけになるところがカッコ良い。  2曲目のMerry Go Roundはこのアルバムのキラーチューン。アップテンポでカッティングがカッコ良い。これもブレイクのカッティングのタイム感がノリノリになる。  でも3曲目以降の印象があまり残らない・・・

Psychedelix / Psychedelix II アダルトな雰囲気

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よりアダルトな雰囲気  94年のPsychedelixのセカンド。これは発売当時よく聴きました。ファーストよりも曲自体はポップになりつつもギターの音が立つ感じで、ベースのフレットレスもキャラクターが立っています。  ホーンセクションが入りそうなビッグバンド的な曲もあったりギターオリエンテットな曲もあったりバラードもあったりと多彩になりアルバムとしても楽しめます。ファーストよりも東京発のアダルトなロックな感じ。昔の六本木のようなアダルトな雰囲気が合う感じ。  1曲目のRowdy Boysはギターロックな感じ。ミドルテンポにエッジの効いたドライブギター。間奏では珍しくツインリード。  In Youe Eyesなどゆったりした大人な曲を挟みつつ、5曲目のHey Jimi。これはJimi Hendrixを歌った曲。この曲は6弦をDにして弾いていますね。サビ最後のヴォーカル、ギターのユニゾンのキメがカッコ良い。  またバラードを挟みつつ、Livin in Tokyo。ビッグバンド的なジャズ的なファンク的な感じがカッコ良い。  これで盛り上げつつラスト前のCrying  Shameがキラーチューンでしょうか。サビのメロディが印象的でフレットレスベースもブリブリ聞かせています。

PSYCHEDELIX / PSYCHEDELIX 90年代のChar

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90年代のCharの音  これまでのJOHNNY, LOUIS & CHAR、PINK CLOUDとは異なる音。PINK CLOUDはトリオで音の隙間を出す感じのトラディショナルなロックな感じですが、PSYCHEDELIXはジャズ寄りの音。    ギターもそれまでのPINK CLOUD系な音よりも少し柔らかい感じの印象があります。プレー自体は変わらずでリズミカルなカッティングを活かしたバッキングが印象に残ります。アンプで軽くドライブさせてコーラスを入れた音。  ベースがフレットレスベース。フレットレスの独特な丸い音がジャズ感を出しています。  ドラムがスネアの音が特徴あり。スコンと抜けるスネアでギターのカッティングとマッチしてノリノリになります。  楽曲もPSYCHEDELIXではポップにまとめた感じの曲が多く、とても聴きやすい。  1曲目のMOVE ONはギターのアルペジオのイントロからサビの伸びのあるヴォーカルが印象的。2曲目のLet Me Try Your Shoes onではカッティングのバッキングとスネアが曲全体をドライブさせてノリノリになります。  それ以降もノリノリのインスト曲もあったり大人のバラードなどもあったりで、東京の大人の夜のようなアルバム。

HSAS / Through The Fire 隠れた名盤

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1枚限りの  スーパーパンドって感じでしょうか。ボイスオブアメリカなサミー・ヘイガー、ニール・ショーン、ケニー・アーロンソン、マイケル・シュリーヴというアメリカのロック・ミュージシャン4人が、ヘイガー、ショーン、アーロンソン、シュリーヴ(HSAS)名義で1984年に発表したアルバム。  典型的なアメリカンロックな感じで明るく伸びやかな音。サミーヘイガーのヴォーカルもニールショーンのギターも完全にそっち方向。  アルバムの印象としてはニールショーンのギターがとにかくロックしています。サンタナでもジャーニーでもなくHSASです。ニールショーンのギターソロはジャーニーなどでも聞ける通り、1回し目はヴォーカルのメロディーを発展させた感じのロングトーン多めのプレーで、2回し目は1回し目の印象を残しつつ音符を詰め込む感じ。このソロの組み立ては印象が残るし曲としての一体感が出て良い感じ。  キラーチューンとしては2曲目のMissing Youと6曲目のWinter Shade of Paleでしょうか。

Lionsheart / Abyss 戻ってきた感じ

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戻ってきた  2004年の4枚目。  ダイナミックな躍動感あふれるハードロックな感じが戻ってきた感じがします。このバンドはヴォーカルのSteve Grimmett以外はメンバーがチェンジしてたりするので実質ソロアルバムな感じかと思います。基本的にはヴォーカルの好きな感じで得意な音域や歌い回しが随所に。  このヴォーカルは見た目はアレですが歌はうまい。ファーストの頃は男臭いパワー感ある声一本で攻めていた感じですが、このアルバムあたりでは少し声が枯れてきたというか伸びなくなってきた感じもありますが、逆にその枯れた部分を活かして表情をつけています。こういうのが上手いヴォーカリストなんでしょうね。  8曲目のIf You Cut meなんて名曲だと思います。