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Bon Jovi / Forever 期待するものとは違うけど

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 2024年 16枚目のアルバム。 前作が2020というアルバムでこのアルバムの流れがある気がします。感じたのはBonJoviというロックバンドのアルバムではなく、Jon Bon Joviのソロアルバムのような感じだと。やはりリッチーサンボラの存在感はいうものがな、楽曲のバランスやギターリフでグイグイくる感じがないなと専業ギタリストの存在の有無が大きいかなと感じます。 ただ1曲目 Legendaryなどキラーチューンと思われるものもありさすがメロディメーカーだなと。

George Lynch / Furious George ジョージリンチのカバーアルバム

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結構面白い  2004年、ジョージリンチが全曲カバーのアルバムを出しました。  曲はジョージリンチが選んでいるんでしょうか。MONTROSE、Jimi Hendrix、Deep Purpleなど70年代のロック。誰でも知っている教科書的な選曲で聞いていての楽しい。  プレー的にはバッキングギターは誰が弾いているのかわかりませんが、大きなアレンジもなくオーソドックスに弾いています。この部分は特徴がないので聞いていてさほど面白くはありません。  ソロになるとジョージリンチになります。タメを効かせたリードプレーってのがジョージ節。即興的に弾いたプレーが飾り無しな感じで聞き応えがあります。  4曲目のStormbringerなんて特にカッコ良い。ちょっとジョージリンチファン向けな気がしますが、良いアルバムです。

Lynch Mob / Smoke This これは・・・

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これは  ファーストのWicked Sensation、セカンドのLynch Mob、ましてやDokkenを想定して聞いてはいけない気がします。  99年のLynch Mobのサード。  前衛的すぎます。最初に聞いたときにはひっくり返りそうになりました。2000年前後のモダンヘビネスな感じで、これまでのロックの2拍4拍にアクセントがあるのではなく1拍3拍にアクセントがあるイメージといえば近いでしょうか。HIPHOPやダンスミュージックのような感じ。  3曲目のSmoke ThisなんてHIPHOPリズムに重苦しいギターのミクスチャーロックとでも言うのでしょうか。それにヴォーカルはラップ調。今までのHR/HM的なものとは全く異なるアプローチ。  ギターはこれはこれで聞きどころもあります。  これまでのカミソリギターは封印されていますが、フュージョン風だったりファンク系だったりのギターを入れ込みつつ、攻撃的に仕上がっています。

George Lynch / Secred Groove 孤高のソロアルバム

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方向性が  わかりませんでした。93年、Lynch Mobを2枚出した後にリリースしたGeorge Lynchのソロアルバム。Lynch Mobがカッコ良かったのでこのまま続いてくれればと思っていた中で意外なリリースだったのを覚えています。George Lynchの目指す方向性がわからなかった記憶があります。  タイミング的に方向性はわからなかったのですが、中身は素晴らしい。ギタリストのソロアルバムだとギターインストでテクニカルに押すのも多い中で、このアルバムは大半が歌入り。個人的にはギターとヴォーカルの絡み合いがロックだと思っていますのでこの方向は好きです。何より曲によってヴォーカルが異なると言いつつも、グレンヒューズ、レイギランなど名前だけで期待してしまうラインナップ。  やっぱり良いヴォーカリストと組んで刺激があるのが良い感じがします。  またジェフピルソンが参加しているのもDokkenファンとしては嬉しい。  楽曲的には様々ありメローな曲からMr.Scary的な曲もあったりしますが、個人的なイチオシは5曲目のI Will Remember。ギターのタメと泣きが聞きどころ。音にならない消え入りそうな音が感情あらわになる感じ。

Lynch Mob / Lynch Mob センスの良いギター

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全盛期のギター  92年、Lynch Mobのセカンド。当時某Young Guitar誌でも奏法解説など多数特集されていたのを覚えています。  前作も全盛期と言えるギターで、まさに鬼神のごとくエモーショナルなギターを弾いていましたが今回は巧さに振っている感じがします。  全体的にクリアな音で音階の組み立てを行っていて、楽曲全体のディストーションギターの割合が少ない感じがします。ファーストはディストーションギターの圧力が全体にか かっていた感じで男臭い感じがしましたが、セカンドはスッキリした都会的な雰囲気。  それでDokkenの頃にはなかった感じのスケールやスーパープレーも繰り出します。    楽曲としてもバリエーションに富んでいて1曲目のJungle of Loveはイントロからギターじゃない?!感じで意外でしたし、QUEENのカバーが良い出来だったり、7曲目のHeaven is Waitingはイントロのギターリフからミュートした高音弦のパーカッシブな感じだったり、ソロではストレッチフレーズを高速で行っていたりとメタルな感じから離れています。  一方8曲目のI Want itではストレートなHR/HM的ドライブ曲でギターソロのタメ、泣きが期待したジョージリンチです。  この作風になった一因がヴォーカルの変更でしょうか。ロバートメイソン、当時若干18歳?と宣伝されていたのを覚えています。前任オニーローガンよりも声域があるのですが線の細いタイプの歌を歌います。この雰囲気に合わせて都会的な楽曲にしたのかとも。  未だに聞ける良いアルバムです。

Lynch Mob / Wicked Sensation 意地の感じるアルバム

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これはGeorge Lynchの  意地を感じるアルバム。  Dokken解散後にジョージリンチが自身のバンドを作ってリリースしたファーストアルバム。これは良質のハードロックアルバム。  とにかくジョージリンチの最盛期な気がします。鬼神の如き、と表現する人もいますがまさに言いえているかと。  基本的にはブルーズロックをベースにした雰囲気でストレートな感じ。ひねりはないのですが素直に耳に入る。  ソロに入ると鬼神の如き。速い人とか正確な人は他にも大勢いるのですが、とにかく抑揚があるというか平べったくない。当然素晴らしく上手いのですが、形容詞が 上手い ではなく 凄い です。  で、そこに乗るヴォーカリストですがオニーローガン。コブシをまわすブルーズタイプなヴォーカリスト。それほど声域が広いとかきらびやかなシャウトがあるとかではないのですが、地味に上手くタメて歌うタイプ。    この2人が合わさってモダンなアメリカンブルーズになっています。  1曲目のWicked Sensationからシャッフルリズムのブルーズ風リフで始まり、ヴォーカルの第1声でガツンとくる。こういう部分は十分な存在感でジョージリンチに負けていません。  アルバム的には多少一本調子なところもありますが、プレー的には最後まで一気に聞いてしまうアルバム。  

TMG / TMG I 意外なメンバー

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日米合同  Tak Matsumoto Groupの略だそうです。  Mr.BigのエリックマーティンとNight Rangerのジャックブレイズが参加しています。個人的にはそれだけでテンション上がる1枚。  実際に聞いてみると、ちょっとメンバーそれぞれ消化不良的な感じが感じられます。なかなか集まる時間もなかったりは想像されるのですが、自分の曲になっていない感じが。  せっかくなのに残念。  楽曲とか全体のプレーだと、メンバーを見るとどうしてもMr.BigやNight Rangerを想像してしまいます。それに比べるとやっぱり地味な印象。時々見え隠れする日本的フレーズも無理になくても良いのではと。1曲目のOH JAPAN以外の曲はどれも似た曲に聞こえてしまい印象にも残らなかったかな。  ぜひ時間かけて次作を作って欲しい感じ。

SKID ROW / Revolutions Per Minute これは別物

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これはさすがに  別物といえるかも。  エッジの効いたハードロックもあるのですが、カントリー!  聞いたときにはさすがに別のバンドが間違って入ったのか、と思いました。    バンドとしての一体感とかアルバムの流れとか無視して、曲単位で好きなものを入れていった感じなのでしょうか。1曲1曲で聞いたときには違和感は少ないのですが、SKID ROWのアルバムとして聞いたときには違和感ありまくり。  逆にそのギャップとか苛立ち感が楽しいかも。

SKIDROW / Thickskin これまでとは

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大きく異なる1枚  ヴォーカルとドラムがメンバーチェンジした新生SKID ROWの1枚。  やっぱりヴォーカルのキャラはバンドの印象に大きく影響を与えます。歌メロが大きく変わるのも曲の印象を与えます。  個人的には高音の伸びやかなシャウトだったり、エッジ感がなくなったのは残念なのですが、新ヴォーカリストジョンソーリンガーは野太いタイプでずっしりくる感じのタイプ。このヴォーカルに合わせて曲や全体の音もずっしりきています。  昔はBonJoviに近いアイドル的なキラキラ感やバラードのしっとり感もあったのですがこのあたりは薄くなり汗臭い男のモダンヘヴィネスになりました。  アルバムの1曲目 New Generationから新ヴォーカリストのキャラ満載のヘビーな曲。無理に以前のヴォーカルを意識したりせずに自分らしさを出していてカッコ良い。  ただ昔からのファンにとってはこれをSKIDROWと言って良いのかどうかは賛否が分かれるかと。

SKID ROW / B-side Ourselves ミニアルバムだけど

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聞き応えあります。  ミニアルバムかつカバー曲。  ヴォーカルが脂の乗り切ったというか、自分の特徴やポイントを掴んで強みを発揮できているような感じ。とにかく聞き応えがあります。  Judas PriestのカバーDelivering The Goodsではロブハルフォードと一緒に歌っていますが、メタルゴッドになりきっています。    個人的にはJimi HendrixのLittle Wing。この曲は色んなところにカバーがありますが、1番かな。伸びやなサステインの効いた歌がとにかく素晴らしい。  ミニアルバムなのに聞き応えが。

SKID ROW / SUBHUMAN RACE モダンヘヴィネスに進化

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当時の流行  SKID ROWのサードアルバム。ファーストの美しいメロディとキラキラしたアイドルのような音的な美少年感はなくなり、当時流行りなモダンヘビネスな感じを取り入れたメタルアルバムに出来上がりました。  当時ニルバーナのようなグランジやパンテラのような鋼鉄系や流行っていて、音的にも重心がかなり低く歪みもMAXな音が多かった気がします。BOSSのMETAL ZONEが流行っていたような・・・。  SKID ROWもそっち系を狙ってか美少年な感じの音ではなく愚連隊な感じの音。  ただニルバーナやパンテラと明らかに違うのはセバスチャンバックの歌。バンドの音底にはヘビーに変化しましたがセバスチャンの歌で雰囲気を大きく変えている感じがあります。バンドの音は全体的に低い帯域で塊感を出していて上の帯域でヴォーカルが自由にシャウトしています。  1曲目のMy ENEMYからカッコ良く、2曲目のFIRESIGNではユニゾンなバッキングで塊感を出しつつ、3曲目のBONEHEADではスラッシュメタルのようなツッコミ感。この流れは最高にカッコ良いかと。  街の中古屋で投げ売りされているのが残念。

SKID ROW / SLAVE TO THE GRIND ヘビーな音と良いメロディ

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このアルバムはバラードではなく  ヘビーな曲が聴きたくなる感じ。  SKID ROWのセカンド。個人的にはファーストはバラードを聴くアルバムかと思っていますが、こちらのアルバムはロックな感じを楽しむアルバムかと。    セバスチャンバックの歌唱はさらに進化してラフな感じが減りましたがその分しっかり歌うようになってこれはこれでカッコ良い。  バンドの音はよりヘビーになっていて2曲目のSlave To The Grindなんかはリズムも凝っていてゴリゴリしています。ギターなんかはこの低音弦をゴリゴリ言わせるタイプのバッキングって歪ませすぎて音抜けやキレが悪くなったりしがちで難しいんですよね。  この重心低めの音にヴォーカルの噛みつくような歌が乗るってのがカッコ良い。それでいてキャッチーなサビは健在なので聞いていても鼻歌が出る。  ギターのバッキングもピッキングハーモニクスが随所に入っているおかげで単調にならずに表情が付いています。これがまたロックな雰囲気で良い感じ。

SKID ROW / SKID ROW Bonjoviの弟分

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東海岸出身で  BonJoviの弟分と紹介されていたような気がします。  アルバム全体にパワーがあります。BonJoviのサポートがあったからかどうかわかりませんがアルバム全体の音にパワーがあります。圧力というか(音圧ではなく)音の方から耳に近づいてくる感覚があり、何かをしながらのBGMとして聴くことができない。このアルバムがかかっていると曲を聴いてしまうパワーが。  このアルバムは楽曲がしっかりしていてキラーチューンも多数あって、何よりヴォーカルのセバスチャンバックの歌唱力が素晴らしい。ラフな感じに歌っている中で一気に上がるシャウト何て聴きどころ満載。ちょっとかすれ気味で歌ったりシャウトでも細くならないなど巧さというよりは天性の凄さを感じるものが。  そんなヴォーカルなのでバラード系の曲がキラーチューンに並びますね。と、言ってもこの時代の産業ロックのようなキラキラした雰囲気バラードではなくロックバラード。  5曲目の18 and Lifeとか10曲目のI Remember Youとか。  スローでバッキングがロングトーンのパワーコードだったりクリーンのアルペジオだったりでヴォーカルの帯域を空けることで自由に歌っています。あえて隙間を空けることでヴォーカルがその隙間を埋めるように歌うってのはヴォーカルの技量が冴えます。  もちろんロックな曲でザクザクゆく感じも耳に残るコーラスとともに良いです。  

HARDLINE / Double Eclipse メロディアスなハードロックな名盤

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若返って  Bad Englishでの活動をやめて自身のやりたいことを始めたニールショーン。Bad Englishではバラード主体でメロディを聴かせる感じで、時代的にもハードポップな感じでしたがこちらはハードロックな感じに振っています。  ニールショーンの持ち味であるロングトーンのプレーもありますが、エッジの効いた音で自由に弾いている感じ。  Bad Englishは売れるためにいろいろ考えて大人になってプレーしていた感じなのですがこちらは若返ってその辺りはあまり考えていない感じもします。  ただハードと言ってもフックのある歌メロは健在で従来のジャーニー系から聞いている人も楽しめるかと。  特にヴォーカリストのジョニージョエリがパワーがあって良い感じ。