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David Bowie / Station to Station ファンクと電子音楽の間

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 1976年 David Bowieの10枚目のアルバム。  アルバムごとに音楽性が大きく変わるDavid Bowieですが、前作Young Americansのファンクなノリと次作Lowの電子音との間にあるアルバムで結果的に上手くミックスされた良いアルバムな気がします。  キラーは1曲目のタイトル曲。1曲目から10分を超える大作。怪しいピアノからファンクでポップな感じに変わるクセの強い曲。

人間椅子/ 桜の森の満開の下 クリアな楽曲

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 人間椅子のセカンド。ファーストはローファイな音と横溝正史や江戸川乱歩の世界観がマッチしたドロドロした雰囲気の名盤でしたが、こちらは混沌とした感じを少し薄めでクリアにした雰囲気。冒頭3曲のストレートな感じがアルバム全体を象徴しているかのよう。  キラーチューンは5曲目の夜叉ヶ池。前半のアコースティックな雰囲気から一転してヘヴィーな展開。なんとなく天国への階段のような雰囲気もある人間椅子の名曲。

Johnny Winter / Scorchin' Blues ご機嫌ブルーズ

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  Johnny Wintterのブルーズコンピレーション。ご機嫌なブルーズ満載。1曲目は定番のWalkin by Myself。こちらが独特なJohnny Winter節でちょっとアップテンポで軽快なノリ。2曲目も少しアップな感じが良い。  別のライブアルバムに入っていますが、Good Morning Little School Girlもかなりアップテンポでカッコ良かった記憶が。やっぱりJohnny Winterはアップテンポなロックブルーズがカッコ良いなと。

MOTORHEAD / Bastards 名盤

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  93年、11枚目のアルバム。Ace fo Spadesに負けずの名盤。時代的にHR/HMが斜陽になりグランジやらヒップホップに寄せるバンドがいた中でメタルに寄せている粋な音。1曲目から4局目までの爆走感がMOTORHEAD。  また6曲目 Don't Daddy Kiss meの渋さといったら。ダミ声のバラードが意外にマッチしているというか素朴に歌い上げる感じが名曲。

Rush / 2112 初期の名盤

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  Rushの4枚目、初期の名盤。  このアルバムのメインはやはり1曲目。アルバムのラスト曲にありそうな約20分の大曲が1曲目。壮大なSF映画のサントラのようなシンフォニックで劇的な感じ。メタリックでタイトな演奏がすごい。ドラムのかっちりしたリズムにハイトーンのヴォーカル。後半のギターソロと全てが完璧に出来上がった1曲。

Scorpions / Wirld Wide Live 安定の名演

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  Scorpionsのライブアルバム。Black Out、Love at First Stingの後の最も勢いがあった80年代。楽曲的にもマティアス加入以降の曲。清く割り切っています。ウリジョンロート時代の曲があっても良いとも思いますが、この時期だけでもキラーチューンが豊富。  1曲目、意外にもComing Homeからの始まり。その後キラーチューンを織り交ぜながら一気に最後まで。Coming Homeの出だしのバラード調をバッサリカットしているなどライブならではのアレンジはありますが基本的には安定感ある硬い演奏。この時代のベスト盤としても十分。

Grateful Dead / American Beauty エレキの派手さはないけど

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  Grateful Dead 70年のアルバム。サイケデリックからフォークとかカントリーとか土着な感じに変わったアルバム。エレキのような派手さとアタックのある音ではないですが芯のある音。切ない感じの1曲目 Box of Rainから始まりアコースティックやカントリーロックな感じを入れつつラストのTruckin'まで一気に流れる感じ。  控えめだけどしっかり考えられたハーモニーがこだわりな感じなアルバム。

The Kinks / Face to Face 1stから変化したサウンド

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  66年 The Kinksの4thアルバム。電話のSEからの1曲目 Party Lineはビートルズかと思うノリと歌。1曲目はノリの良いロックでイケイケな感じですがそれ以降の曲は若者の気だるい日常的なゆるい感じの曲が多くなってゆきます。その中でも面白かったのが9曲目 A House in the Country。ロックチューンですがベースが全面に出ている感じで所々入る2拍のキメがアクセントで良いリズム。

破滅に向かって'92.1.7 TOKYO DOME LIVE / X ベースの強さ

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  Xのライブアルバム。TAIJIのラストでもありバンドとしても最も良かった時期でしょうか。 ライブなので曲がアレンジされていて長くなっていたり、ソロから次の曲に繋がっていたりとありますが基本的には大きな変化はなくスタジオに近い感じです。  大きな違いはベースの強さ。とにかくバンドを引っ張る感じが強くその存在の大きさを感じられるライブアルバム。

Ozzy Osbourne / Patient Number 9 集大成

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  聞きどころはやはり多数のギタリストとのコラボ。意外なところはクラプトンやジェフベックでしょうか。ギタリストの個性を出しながらオジーな歌にしてしまうところがさすがな人たちでしょうか。決して歌の邪魔をするギターは弾かないし自分が定まっている歌い回し。  楽曲的にはジェフベックのクリーントーンやエリッククラプトンのワウなど楽しいところも多い一方で散漫な感じもなく最後まで聴けるオジーの締めくくりのような感じもする集大成的アルバム。

Free / Free 少しファンクな感じも入ったブルーズ

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  Freeのセカンド。ファーストよりもタイトになったプレーでファンクな感じも少し入った気がします。1曲目のI'll be Creapin'から洗練されたブルーズの曲。この雰囲気はセカンドアルバムならでは。特にポールロジャースのヴォーカルが素晴らしい。また6曲目のWomanは重めのリフの中にメロディアスな感じがちょいちょいと入る良曲。若干20歳前後でこのリズムは恐ろしい感じがします。

Rory Gallagher / Wheels Within Wheels アコースティックも上手い

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 Rory Gallagher の死後に未発表のアコースティック音源を集めたコンピレーション。ロリーギャラガーというとストラトで巻弦の音がカッコ良い感じですが、こちらはエレキは出てこない。アイルランドの民謡などは馴染みがなくピンと来ないですが、エレキとは違った熱さを感じることができます。ギターもそうなのですが歌も豊かな感じが素晴らしい。   

The Red Hot Chili Peppers / Freaky Styley 初期の名盤

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  レッチリのセカンド。初期の無邪気な音が聴ける3枚の1枚。  カバー数曲の影響もあってか全体的にファンクなベースが聴ける感じですが、パンク風味もミックスされたのが初期レッチリな感じ。5曲目のNevermindあたりはその代表な感じでしょうか。アルバム全体としてこれ以降のレッチリのようなポップ感や音の塊感は薄い感じですが、この頃独特な無邪気な勢いはこのアルバムならでは。

David Bowie / Aladdin Sane グラムロック3部作の1枚

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  David Bowie 6枚目、Ziggy StardustとDaimond Dogsと合わせてグラムロック期3名版の1つ。アルバムとしてはジャケットから想像するように怪しい雰囲気。1曲目 Watch The Manはストレートなロックで始まりますが2曲目のAladdin Saneはキングクリムゾン的なピアノが怪しい雰囲気を作り出しています。アルバム全体として随所に入っているピアノがポイントになっている気がします。  キラーチューンとしてはDrive in SaturdayやThe Jean Genieなどあって退屈せずに最後まで聴けるアルバム。

Rubber / Ultra Feel 名義が違うと異なるバンド?

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  Harem Scaremから通算すると7枚目になるアルバム。メンバーはドラム以外同じとのことですが、それまでのHarem  Scaremと比べると違う雰囲気がします。歌い方やギターの音も違って聞こえる。それまでのキラキラ感がなくなり野太い感じの音になっているので最初に聞いた時にはメンバーが異なるのかと思ったくらい。  アルバムを聴き進んでゆくとHarem Scaremらしい展開が出てきます。10曲目のRunning Awayでは初期の頃を思い出させるメロディがあったり。  それまでのHarem ScaremからRubberという名前を節目にそれ以降のHarem Scaremになったのでしょうか。

David Bowie / Never Let Me Down 産業ロックと揶揄

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  87年、産業ロックと言われた時代の17thアルバム。電子音源も多数入ってこの時代の流行りの音楽になっています。70年代の初期のアルバムのような哀愁ある緊張感がなく印象が残らない感じもあります。とはいえこれまでもアルバムのたびに新しいサウンドを出してきたDavid Bowieとしてはその流れの1つであるかなとも思います。緊張感は感じられないとはいえテーマや狙いはしっかりしている気がします。

L.A GUNS / Hollywood Vanpires マイルドな感じに

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  L.A GUNSの3rdアルバム。前2枚はザクザクした荒い感じがありましたが3rdはエッジがマイルドになって丸くまとまった印象。ストリングスなどの音も目立ったりしてライブというよりはアルバムメインの音になっている感じ。  ですがトレイシーガンズのキャッチーな楽曲と安定したギターは健在で全2作との印象は異なるものの安定して聴ける感じ。

QUEENSRYCHE / TRIBE グランジ風のラスト

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  前作Q2K、前々作のHear in the Now Frontierに並ぶグランジ、オルタナ期のアルバム。このバンドにはあの名盤アルバムの頃の音楽性に戻って欲しいと思わなくはないのですが、順番にアルバムを聴くと時代の流れに合わせた正当な進化なのかもと思ったりします。  Geoff Tateの声は渋い感じの発声に変わっていますが、政治的・社会的なテーマや知的な雰囲気は当初から変わらず。

The Kinks / Muswell Hillbillies カントリーなアルバム

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 The Kinksの11thアルバム。全体的にエレキよりはアコースティックな音が全面に。  アップテンポでアコースティックなイントロで1曲目のTwentieth century manが始まり2曲目のAcute Schizophrenia Pranoia Bluesではアメリカの田舎を思い起こさせるようなゆったりした雰囲気。ここまで聞くと1stアルバムとは明確に違うというのがわかってきます。  KinksといえばYou Really Got meのガレージロック的なイメージですが、このアルバムではアメリカの田舎で小さなスピーカーのラジオで聴くような音で完成されています。淡々とした歌がマッチしていて良い感じ。

Oasis / Don't Believe The Truth 初期とは違う良さ

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  Oasisの6thアルバム。明らかに1st 2ndとは違う雰囲気があります。10曲目のA Bell will Ringなどがどっしりとしたロックンロールが耳に残りましたが、初期のビートルズ的な雰囲気が薄れ普通のロック風になった気がします。良くも悪くもメンバーそれぞれの色が出た感じでしょうか。  初期の雰囲気を求める方は違うかもですが、ストレートなロックを広く聞く方には癖がなくて良いアルバムかと。

Oasis / Heathen Chemistry ポップとロックの間

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  Oasisの5thアルバム。これまでの流れ通りのミドルテンポ中心でギターの音が前にでるバンドの音にポップな歌メロ。ポップなんだけどスタジオで作った雰囲気イケメンな曲ではなく、ロックなんだけどエレキギターのディストーションサウンドでスラッシーなギターではなく。この辺りのバランスがOasisですし、ビートルズ的に感じるところ良さ。  楽曲的には6曲目 Little by LittleはこれぞOasisなキラーチューン。そんな中でもこれまでのアルバムとの雰囲気の違いはノエル以外の作曲が多いためか。3曲目 Hung in a Bad Placeなど中盤以降のバンドの絡み合いが耳を引く良い曲。